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「感動レベルの満足感」を目指す

ヴィセラジャパン㈱ 
代表取締役社長 武藤興子氏
 スパファインダー読者が選ぶベストスパに、デイスパが初めて選ばれた。仏の自然派化粧品「YON− KA(ヨンカ)」の直営サロン「レスパス ヨンカ表参道」だ。デイスパが苦戦するいま、激戦エリアの表参道で、オープン後6 年にわたり支持され続けてきた秘密を、代表の武藤興子氏に聞いた。「満足は当たり前、感動してもらいたいね!」がスタッフみんなの合言葉という。


オープン当初は、順調なスタートでしたか?
 03年にフランスでヨンカ製品に出会いすぐに惚れ込んで、数年をかけて日本での販売権を獲得したのですが、実はそのとき、初めてヨンカがプロフェッショナル用ブランドであることを知りました。
 オープン当初はデイスパ全盛時代で、表参道、青山エリアには沢山のスパが乱立していました。私たちも幸い話題にもなり、マスコミでも紹介され、お客様もお見えになり、思ったより良いスタートを切ることが出来ました。ブランド力はもちろんですが、一階がショップ、地下が施術フロアという店舗の構成が功を奏したといってよいでしょう。
 いまも売り上げは、施術と物販が半々の比率です。ショップでの購入者の8割はトリートメントを受けた方です。客単価は2万円前後でしょう。6年にわたり毎年20%以上売り上げを伸ばしています。直営以外では、全国で13ヶ所のホテル、デイスパ、クリニックに導入されトリートメントで提供されています。
これまでのスパ運営で気づいたことは?
 
 この5~6年を経て、化粧品をプロの手を通して売ることはどういうことなのかが、やっと分かりかけてきたところです。マーケティングでモノを売る世界で育ってきた私には、ホスピタリティやサービスを通じてモノを売るということは初めての経験でしたから、それは試行錯誤の繰り返しでした。スパでは人ありき、特に従業員の教育には悩みました。これからというところで辞めてしまう。どうしたらよいのか。
 課題点は、モチベーションをどう作り、どう維持するか、です。ある時「セラピストの仕事は何処でやっても一緒。同じなら休みや給与の条件が良いところで」とスタッフに言われはっとしました。他の業種に比べ、離職率は高く、就業期間は短く、チーム意識は希薄で、所属する会社やブランドやスパへのロイヤリティが低いのです。どうすればここを乗り越えられるのか。この悩みはスパのオーナー皆さんが抱えている共通の課題ではないでしょうか。
 3年経った頃から、彼女たちの頭でなく心の部分に訴えていく研修プログラムを作りました。このスパ、この会社に居る意味を発見する機会を設けたのです。そして理論でなく感情にアクセスしようと。その結果、会社にロイヤリティを感じ、ミッションをチームでシェアするということを理解してもらえるようになり、スタッフの離職が少なくなったのです。
■今回、初のデイスパ受賞ですが?
以下は紙面でご覧下さい。
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武藤興子氏
ヴィセラジャパン㈱ 代表取締役社長
 建設会社、外資系IT企業、官公庁、外資系化粧品会社などを経て、2003年にYON-KAと運命的に出会う。単身で交渉を重ね、独占契約で日本での販売権と直営店の運営権を獲得し、現在に至る。

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