男性専門のメディカルエステ「メンズラクシア」が11 月オープンする。10月にプレオープンしたが、反応は上々だという。一時期、急拡大した男性エステ市場は、ここ数年横ばいが続いているが、この店舗では明朗会計や具体
的な数値目標設定、結果の徹底追求といった手法で男性の美容ニーズを掘り起こそうとしている。
■男性に特化したトータルサロン
男性専門エステの「メンズラクシア」は、ラフォーレ原宿の裏手、有名ヘアサロンの2F に位置する。広さは約80 坪、ベッドは7 台、11 名のエステティシャンが施術にあたる。30 代前半~ 40 代前半の独身男性がメインターゲットで、原宿という土地柄、1 都3 県からの集客を見込んでいる。メニューは脱毛、痩身、フェイシャル、ブライダル、ニキビ、加齢臭対策まで多彩。最新の美容機器とハンドトリートメントを併用し、使用する化粧品も癒しではなく効果重視でセレクトした。さらに医師が監修にあたり、食事や生活習慣の指導にも関わっていくという。
運営はインターネット関連事業を行う㈱AGN。代表の大橋氏に聞くと、「もともと、ネットからリアル店舗へ誘導する事業に興味があったが、自分がメンズエステに通って15 キロ痩せた経験から、これを事業として挑戦したい」と動き出したのが1 年前だという。
■サロン運営は自身の経験を反映
ただ、大橋氏は、通っていたサロンで疑問に感じたこともあったようで、「例えば、毎回体重計に乗って数値を知りたかったのに乗せてもらえなかったことがあった。また、料金についても不明瞭で、化粧品を次から次に買わされたと思えば、逆にこれは買わなくて良いと言われ、こちらは結果を出したいのに何をすればよいか分からなかった」という。
同サロンでは明朗会計を打ち出し、メニューと金額が最初から明示してある。これにはホームケア用の化粧品やサプリメントなど含まれており、それ以上の料金は一切かからない。また、結果や数値にこだわったことも、数字を重視する男性の性質や、自身の経験から来ているという。「男性の美容のニーズは必ずある」としながらも「いままでのやり方では、顧客へのリーチの仕方に限界があったのではないか」とし、集客は得意分野であるネットを最大限活用する。
「サロンに来たら身も心も預けて欲しいので、施術は全て対応できるようにした。男性の美容は、今はあまり大きな市場になっていないが、逆に言えばこれから開拓できる余地がある。多くの男性にとって気づきの場になれば」と、男性の美容市場の活性化を狙う。
話題の施設
明確な数値目標で男性の心を掴め
高級感あふれる外観のメンズラクシア
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