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【連載/「機能性表示食品」受理企業の戦略】-ディーエイチシー『グルコサミン2000』

(株)ディーエイチシー(東京都港区)はこのほど、グルコサミン塩酸塩を関与成分とした『グルコサミン2000』(C251)で、機能性表示食品を受理。同社マーケティング6部次長の森田直也氏に話を聞いた。

膝関節への機能をより明確に

―― 開発の経緯は?

弊社発売のサプリメント『パワーグルコサミン』を本年7 月に機能性表示食品『グルコサミン2000』としてリニューアルしました。弊社での製品開発は、「同じ品質なら必ず安い。同じ価格なら必ず高品質。他社より優れていなければ製品化しない」をポリシーに掲げています。本リニューアルにおいては、消費者に機能をわかりやすく伝えるためにグルコサミン塩酸塩の配合量を2,000mgに増加。膝関節への機能をより明確にできたことで、さらなる訴求力アップにつながるものと考えております。さらに価格面においても、十分な優位性を高めることができました。“機能性表示食品”かつ“グルコサミン塩酸塩2,000mg配合”のスペックで、消費者が購入しやすい価格帯で市場に投入します。今回のリニューアルでは、製品開発ポリシーをより強く体現できたものと自負しております。

グルコサミン塩酸塩はシニア層に知られている関与成分ですが部位表現等のメリットがあるため、弊社としても今後の売れ行きについて大いに期待しているところです。過去のケースにおいても、サプリメントの『DHA』が機能性表示食品としてリニューアルした際には売上を大きく増やすことができました。

―― 広告・プロモーションは?

おもなターゲットは“ひざ関節系のサプリメントを探している方”、または“現在、他社製品をすでに購入している方”です。広告・プロモーション展開は、インフォマーシャルや新聞広告など順次展開していく予定です。機能性関与成分はグルコサミン塩酸塩で「ひざの関節の曲げ伸ばし(動きのスムーズさ)をサポートし、ひさの違和感を低減する」と表示しています。コストパフォーマンスの良さをより多くの消費者にアピールしていきたいです。

―― 今後の戦略について

機能性表示食品制度の施行から約3年経過しました。トクホと比較して機能表示の自由度が高くなったと感じています。よって新たな機能性成分や機能表示の可能性も十分にあると思いますし、製品を開発するうえでとても魅力的な点だと思います。弊社ではマーケティングの視点(消費者のニーズやわかりやすい機能表示)と、サイエンスの視点(エビデンスに基づく成分、機能探索)の両方で、質と数の拡大を目指しています。今後はユニークな表示文言を含めた新たな製品開発、臨床試験でのエビデンス獲得にも積極的に取り組んでまいります。

本記事は「健康産業新聞 1648号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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