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特集【ストレスケア素材】機能性表示食品、市場を底上げ

厚生労働省の調査では、20歳以上の国民の2人に1人以上が日常生活の悩みやストレスを抱えていることが明らかになっている。労働政策研究・研修機関が先月発表した調査では、働く人の3人に1人が「落ち込んだり、やる気が起きないなどの精神的な不調を感じたことがある」ことや、この内7割が「通院治療を行っていない」ことが報告された。ストレスケアが課題となるなか、日常生活で気軽に摂取できるサプリメントの需要が拡大。「ストレスの緩和」「睡眠の質の向上」などストレスケアに関連する機能性表示食品は650品を超え、GABA、L-テアニン、ラフマなどの機能性表示対応原料の引き合いも好調だ。

■国民の半数以上が「悩みやストレスがある」 ストレス関連の機能性表示、650品超に

 長時間労働による過労や睡眠不足などを原因としたストレスにより、やる気の低下、イライラ、不安、うつなどの心理面の不調や、頭痛や肩こり、腰痛、眼精疲労、息切れ、便秘、不眠など身体面の不調が問題になっている。厚生労働省が平成28年に発表した「国民生活基礎調査」では、国民の半数以上が日常生活の悩みやストレスを抱えていることが報告された。また独立行政法人労働政策研究・研修機構が先月発表した『第3 回日本人の就業実態に関する総合調査(2018年調査)』では、過去3 年間で、落ち込んだり、やる気が起きないなどの精神的な不調(メンタルヘルス上の不調)を感じたことが「ある」人が、33.1%と3分の1 を占めたことがわかった。このうち約7割は不安を抱えながら通院治療をしていないことも明らかになった。こうした中、手軽に摂取できるサプリメントによる改善に期待が寄せられている。機能性表示食品では、「ストレス」を表示内容に含む受理品数が218品、「睡眠」を表示内容に含む受理品数が143品、「疲労」を表示内容に含む受理品数が321品となり、ストレスケア関連の機能性表示食品群は650品超( 4月28日現在)となった。

■「睡眠」機能性表示、新たに57品受理 GABA、L-テアニン、ラフマに引き合い

 長時間におよぶ通勤、労働、スマホ利用などが原因で、現在日本では慢性的な睡眠不足が大きな問題となっている。経済協力開発機構(OECD)の国際比較調査によると、日本人の睡眠時間は年々減少しており、2018年には加盟国36ヵ国中で最下位の「睡眠不足大国」となった。睡眠不足の問題は、「ヒューマンエラーによる経済的損失のみならず、日本人の健康状態、精神状態にも大きな影響を及ぼす」との見方もあり、睡眠時間の確保や、睡眠効率の向上が課題となっている。機能性表示食品では、2019年度「睡眠」カテゴリで新しく57件が受理。関与成分別では、GABA(16品)、テアニン(15品)、ラフマ(12品)の定番素材を中心に、乳酸菌、にんにくエキス、サフラン、クロセチンなどが採用されている。大手各社では「グリナ」(味の素)、「ネルノダ」(ハウスウェルネスフード)、「賢者の快眠睡眠リズムサポート」(大塚製薬)など、睡眠関連商品を展開。「売り上げは非常に好調だ」という。「睡眠不足は男女年齢問わずに需要がある」と判断し、新製品を上市する企業も。サプライヤーの手厚い届出サポートにより、「機能性表示食品の届出に手間取らなかった」との声も聞かれるなど、新規企業が参入しやすい土壌が整っている。「寝具メーカーが商品開発をしている」との情報もある。原料サプライヤーの供給も好調だ。L-テアニンを供給する太陽化学では、「ストレス」で機能性表示受理実績のある「サンテアニン」の供給、引き合いが増加。サプリメントだけでなく、e スポーツ向けの飲料など採用の裾野を広げている。

本記事の続きは「健康産業新聞1691号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申込みはこちら

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