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日本霊芝、海外で高評価(特集:霊芝)

免役賦活作用をはじめ、様々な健康機能を有する伝統キノコ素材・霊芝。コロナ禍でも高齢者を中心に支持され、市場は堅調に推移する。サプリメント、飲料のほか、お茶や調味料なども流通。長年課題となっていた新規ユーザー獲得が進む。また、霊芝は和漢素材として中年女性の認知が高く、「血流改善」「女性ホルモン」を切り口に、フェムケア商材としても注目されそうだ。近年は、機能性表示食品の届出に照準を合わせたエビデンスのデータ蓄積も活発に。さらに、日本霊芝(Reishi)は、海外での評価が依然高く、各社からは輸出増やインバウンド回復に手応えを感じるコメントが多数聞かれた。

多彩な健康機能、伝統キノコ素材
機能性表示食品も可能性十分

 霊芝の機能性研究に従事する九州大学農学研究院の清水邦義氏は、「β-グルカンをはじめとした多糖類に加え、300種以上のトリテルペノイド類を含有し、多種多様な薬理活性を有することが霊芝の魅力。霊芝が古来より薬効の優れた天然素材と言われる所以であり、多くの人々を惹きつけている理由でもあるだろう」と話す。

 霊芝の機能性研究では、これまでに免疫賦活作用、血圧抑制作用、健胃作用、コレステロール低下作用、血液浄化作用、抗酸化作用、抗アレルギー、前立腺肥大症抑制、骨粗しょう症改善作用、抗不安・抗うつ作用―― など、様々な研究成果が報告されている。業界団体の日本霊芝協議会では、国内外の霊芝に関する学術資料を集めた「論文紹介コーナー」をホームページに設置。カテゴリー別に紹介している。

 昨年は、日本メナード化粧品が血流改善作用に関する研究成果を「日本薬学会第142年会」で発表。この他、サプリメントを用いた臨床試験をもとに、北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」の認定商品も登場した。

 霊芝業界でも機能性表示食品の誕生に対する期待は大きい。前述の清水氏は、「健常者での臨床試験論文の報告が少なく、今後、健常者での臨床試験のデータ蓄積が進めば、機能性表示食品の受理の可能性が見えてくる」と強調。その上で、健常者でのエビデンスが比較的豊富にある排尿関連では、「男性の排尿関連の受理はないが、市場ニーズは高く事業者のチャレンジに期待したい」と話す・・・・・・

続きは、本紙1月18日発行号(1756号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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