★米国エステシャン日記2008 第1回★
エステティシャン五十嵐ゆう子
皆様、新年明けましておめでとうございます。
私の住むアメリカでは、今年もカウントダウンと打ち上げ花火と人々の歓声でにぎやかに年があけました。そして正月気分をゆっくり味わっている間もなく早くも1月2日から仕事始めです。
クリスマスホリデーから元旦まで比較的空いていた高速道路も、仕事に戻ってきた人々の車で再び混みあい、長い連休から戻ってデスクにたまっている仕事のストレスを抱えた人と、クリスマスにギフト券を貰った人でスパのマッサージやフェイシャルは忙しくなります。逆にクリスマスと新年前に混みあうのはパーティでお洒落を楽しむアメリカらしく、ネイルやヘアーサロンに行く人が多いようです。
ところで日本ではフェイシャルやマッサージのサービスを提供しているところをサロンと呼びますが、こちらでサロンと言えばヘヤーサロンのことです。フェイシャルやマッサージがメインであればスパ、ヘヤーサロンとスパを混合した店舗をサロン&デイスパといい、ホテル内に入っているスパにはジャグジーやサウナ、プールなどが付随しリゾートスパと呼ばれます。
ネイルサービスはネイルサロンと呼ばれる専門店や、サロンやスパ、リゾートのどれにも入っていること
が多く、求人募集を見ていても常に需要があるホットな職種とも言えます。
ネイルと言えば、アメリカには日本のような高度な3Dネイルアートが出来る技術者が少なく、一般のサロンであまり目にすることもありません。私のお客様には何処に行けば日本で流行っている様なデザインのネイルをして貰えるのか尋ねられます。
手先の器用な日本人であればこその技術ですが、なんとかそのノウハウをアメリカの技術者に逆輸入し、もっと普及出来れば集客率の高いビジネスになるのではと思います。
さて集客率と言えばレーザー永久脱毛ですが、短時間での施術と8-10回のパッケージ売りを期待できるこのトリートメントはメディカルスパに始まり、最近では一般のサロンやデイスパでも受けられるようになりました。レーザー脱毛の法律は州によって異なり、例えばカリフォルニア州では看護士の免許がないと脱毛を施すことは出来ませんが、私の住むネバダ州では一定期間のトレーニングを受ければ美容師やエステシャン免許でも脱毛施術が出来ます。
そして規制の厳しいカリファルニア州でも、エステシャンレベルの使用が可能なIPL脱毛のマシンも出てきました。事故などの問題も伴うので対人保険加入などで営業者の経費もかかりますが、それでも利益向上が望めるので、レーザー脱毛を導入する店舗は後を絶ちません。
それから多くの店舗が今後取り入れたいアンチエイジングメニューの1つとして、ボトックス注射があります。 もちろん注射なので最低でも看護婦の免許無しでは出来ないのですが、高額のコミッションを支払ってでも資格のある人材を雇い入れたいと考えているオーナーは少なくありません。
2008年もビューテイビジネスの総合化はどんどん進み、サロンやスパの変革は止まる事が無いでしょう。私の米国エステシャン日記も、そんなアメリカの美容事情をアップデートで皆様にお伝えできればと思います。では今年も宜しくお願いいたします。
五十嵐ゆう子 米国カリファルニア州とネバダ州公認の
エステティシャンライセンスを所持。クリニカルエステティ
シャン(医療エステ)としての経験を積んだ後、現在は両州
で抗酸化に優れた自然成分を主体としたホリステックスキン
ケアを実践。yukoi@earthlink.net
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HAPPY NEW YEAR
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