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Skincare trend in Natural Product Expo West 2008

エステティシャン五十嵐ゆう子
★米国エステシャン日記2008 第4回★  
 美しい新緑に囲まれたディズニーランドで有名な南カリフォルニアのアナハイム市にて、自然食とサプリメントそしてスキンやボディのケア〔パーソナルケア〕の新製品の大型展示会であるナチュラルプロダクトエキスポへ行ってまいりました。


 合計出展社数3900にのぼるこの展示会は最低でも2日はかけないと回りきれないのですが、今回1
日しか時間の無かった私はスキンケア商品だけに絞って視察することにしました。
 最近のスキンケア商品は、アンチエイジング対策に著しく効果のあるCoQ10、ビタミンCそしてK i n e t i n (カイネチン)やKojic (コウジ酸)グリーンティなどのビタミン栄養素やハーブ、そして酵素からなる強力な抗酸化成分を取りいれたCosmeceutical(機能性薬用化粧品)の伸びが著しく、その中でも安心して使用できるパラベンフリーでオーガニックの商品がプロのエステシャンのみならず一般的ユーザーの間でも人気が高まってきています。
 これは米国でNutraceutical(機能的栄養補助食品)やオーガニック食品や青果が一般のスーパーマーケットでもあたりまえに売られるようになってきた事にも通じているのだと思います。米国人のH e a l t h Conscious (健康への意識)は食だけに留まらず、美への世界にも浸透しているのです。
 今年の展示会では抗酸化スキンケアの目新しい成分として、ザクロやクコの実(GOJI BERRY)、アサイー(ACAI)等の果物からなる原料を取り入れ、スキンケア商品自体のカラーとして今まで使用されたことの無かった赤をベースにした化粧品を多く目にしました。
 それからC e r t i f i e dOrganic(オーガニック認定)の商品の数も増加したとおもいます。彼らは一貫して、“肌は体の中の一番大きな生器官です。口から食べることの出来ないものをどうして肌に塗ることが出来るのですか?”と唱えています。
 これは自然製品を扱った商品の展示会ゆえのコンセプトでなく、既にスキンケア業界では一般に通じる理念なのです。昨年に比べて気がついたのは、殆どの社が成分のナノ化に成功し、更に一歩進んだ
Cosmeceuticalとして肌内部に浸透させ細胞に働きかける作用のあるプロダクトの商品化が目立ちました。
 あと面白いところでは、デトックスで有名な死海の塩に代わるものとして、カリファルニアとネバダの州境に位置する塩で出来た谷間、デスバレーで採取されたZeolight(ゼオライトー沸石)と呼ばれる鉱石から成るバスソルトで、これを数週間使用すると体中の毒素が体外に排出され、アトピーやニキビなどの肌荒れやカジンダや水虫までも改善する事が可能で、その効能を実証するために現在全米で500人の医師たちに使用してもらいそのクリニカルレポートを近々発表するそうです。
 死海の塩に比べての利点を、このデスバレーで採取されたゼオライトは2数億年前の地殻変動で堆積された天然の鉱石を掘り出しているので、それらの環境汚染物質に一切さらされていないピュアな鉱石でありミネラルも豊富であるため安心して使用でき強力な効能も期待できる。“との事でした。
 バスソルトだけでなくその成分を含んだソープやボデイクリームもあり、今後はスキンケアの商品も開発していくとの事です。
 
 そして今回も相変わらず大きなサンプルと資料の袋を方にくい込ませ、よたよたと歩きながら会場を後にして屋外へでると南カリフォルニアの春風は肌に心地よく、思わず外のベンチへ座り込みましたが、1分もたたないうちに紫外線が気になりだして、早速抗酸化クリームとビタミンとミネラル飲料の真新しいサンプルとを取り出して試供致しました。これが私の至福の瞬間なのですよ。

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