連載

Ethical Health and Beauty(倫理的健康と美容)

エステティシャン 五十嵐ゆう子

2018 年後半に入ってから、スターバックスを皮切りに、マリオットホテルチェーン、アメリカン航空、米国マクドナルドやA&W 社など多くのサービス企業がプラスチックから持続可能で環境に配慮した素材への切り替えを決定しました。プラスチック製のごみを削減することで海洋汚染を防ごうとする動きは大手企業が先陣をきったことで、メーカーや小売業、サービス業全体のエシカルな取り組みは世界レベルになりつつあります。これは企業がもつ商品の良さ以上に社会貢献を前面に出していくことが差別化になるという考えが特にミレニアム層に支持されているからだと言われています。この動きは今後もかなり速いスピードで拡大すると予想され、現にスーパーマーケットなどの小売業ではプラスチック袋などを有料にしてエコバックを奨励する制度
がほぼ全米の大都市で導入され、当初はどうなる事かと心配されましたが、スタートから一年たたずとも多くの消費者の間でマイバックが利用されています。
今、美容業界でもEthical Health andBeauty という言葉が取り上げられるようになりました。これは個人レベルでなく地球上の環境を健全で美しく保つことに配慮された美容商品を使用することで包括的な美に通じるという意味であるとされます。数年前から合成界面活性剤を排除したエコ洗剤やソープが日本でも話題になりましたが、米国では人体に与える影響以上に環境への配慮からこれらを含まない商品に根強い人気があります。化粧コットンや生理用ナプキンなども多少高額であっても環境への観点からオーガニック綿花使用の商品が売れています。興味深いところでは美容& 健康製造メーカーが彼らの商品を陳列する棚にまで環境への配慮を表すことで、消費者へのアピールを行っています。
写真のOra Organic 社はUSDA Organic(米国農務省認定オーガニック)の乳酸菌やプロテインパウダーなどのサプリを扱うメーカーですが、独自に使用済の竹の箸を再利用した陳列棚を販売店舗に提供しています。木材を使用する棚はナチュラル系商品にはよくある事なのですが、「少し特徴があるな?」と思い、売り場で足を止めてみると、箸が重ねてあることに気づき、印象に残ります。
Ethical Health and Beauty を好む消費者の心をつかむことは間違いありません。

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