行政・業界動向

韓国で10月5日、皮膚美容師(スキン・エステティシャン)国家試験実施

 いま日本ではエステティシャンの資格制度の確立に向けて準備が進められているが、隣国の韓国では、2008年1月1日より国家技術資格法による美容師資格が一般美容師と皮膚美容師(エステティシャン)に区分された。
 それに伴い、2008年10月5日、第一回目の皮膚美容師国家試験が実施された。スキン・エステ市場の拡大を見込み当初予想をはるかに上回る15万人が受験したという。


 尚、美容学校卒業者もしくは美容学科卒業者と美容師資格者(2007年12月31日以前に国家技術資格法による資格取得者)は、美容師の業務(一般と皮膚)を全て履行可能としている。
 試験の主管は労働部、施行は韓国産業人力公団。応募資格としては年齢、性別、学歴、経歴の制限はない。試験は1次試験と2次試験で行われ、1次試験(筆記試験)は6科目全科目平均が60点以上で合格。2次試験(実技試験)は2科目60点以上で合格となる。
科目、項目について
【1次試験】(6科目)
1.皮膚美容学
①皮膚美容概論②皮膚診断及相談③クレンジング④ディップクレンジング⑤肌タイプ別化粧品⑥マニュアル・テクニック⑦パック⑧脱毛(ワックス)⑨全身トリートメント⑩仕上げ
2.皮膚学
①皮膚の構造と機能②肌タイプの分析③皮膚と栄養④皮膚障害と疾患⑤皮膚と光線⑥皮膚免疫⑦皮膚老化
3.解剖生理学
①細胞の構造及び作用②骨格系③筋肉系④神経系⑤循環系⑥消化器系⑦内分泌系⑧排せつ系⑨生殖器系
4.皮膚美容機器学
①皮膚美容機器②皮膚美容機器の使用方法
5.化粧品学
①化粧品学概論②化粧品の成分③化粧品の種類と作用
6.公衆衛生管理学
①公衆保健学 ②消毒学 ③公衆衛生管理法規。
【2次試験】
1.顔管理70分(フェイシャル)
①準備及び衛生関連
②クレンジング
③肌分析表の作成
④まつげ
⑤ディップクレンジング
⑥ハンドテクニック
⑦パック
2.全身管理30分(フェイシャル&ボディ)
①準備及び衛生関連
②クレンジング
③肌分析表の作成
④ハンドテクニック
⑤脱毛
⑥リンパドレナージュなどのトリートメント(20分)

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