通販メーカーが多い九州エリアでは、健康食品や機能性表示食品の開発が活発だ。自治体やアカデミアの支援体制も充実しており、福岡県を筆頭に九州7県の事業者による機能性表示食品の累計届出数は1,300品を超える。農業や畜産も盛んな九州では、ビワ、青ミカン、日向夏、オクラ、エノキタケ、菊芋、ボタンボウフウ、モリンガ、はかた地どり、馬肉――など、地場産品を用いた機能性表示食品も増えている。また、九州産の健康食品素材・商材は、“国産”や“アップサイクル”などの強みを持ち、海外からの注目も高い。地の利を活かし、アジアをはじめとした海外への進出、事業拡大を図る動きも目立つ。
農業産出額は2兆円超 健康機能で高付加価値商材を創出
農業が盛んな九州。農業産出額は2兆445億円で全国の約2割を占める。熊本県、鹿児島県、宮崎県の3県が全国トップ10にランクインしており、九州は、我が国有数の食料供給基地になっている。
健康食品業界では、青汁素材や雑穀類、ビワ、菊芋、大麦、カボス、菊イモ、サツマイモ、イチゴ(あまおう)、バナナ、ブルーベリー、ライチ、オクラ、サトイモ、キノコ類、黒酢、馬油 ―― など、農畜産物に付加価値を加えた特色ある機能性素材が流通する。特に青汁素材は、種類が豊富で、大麦若葉、ケール、甘薯若葉、イグサ、桑葉、モリンガ、ボタンボウフウなど、九州地域は、今や一大生産地として知られる。
原材料を安定供給できる環境下を強みに、“地場産品+健康機能”に着目した取り組みが具現化している。この1年では、日向夏由来アラビノガラクタン(宮崎産)、ボタンボウフウ由来プテリキシン、ボタ
ンボウフウ由来クロロゲン酸(鹿児島産)などを機能性関与成分とした機能性表示食品として受理されている。
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