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国家プロジェクトで機能性食品開発 桑、米ぬか成分、酒粕など

内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(S I P )の「次世代機能性農林水産物・食品の開発」の進捗状況を報告する公開シンポジウムが先月に開催され、レモンバーム、オリーブ、桑の葉、γ-オリザノールなどで社会実装を見据えた研究が進んでいることが報告された。約400人が参加した。

国家プロジェクトであるS I P は11課題が設定されており、この中で次世代の機能性食品開発が進められている。現在3年目で、実施期間は5年。内閣府プログラムディレクターの野口伸氏は冒頭、S I P について「研究のための研究ではない」と指摘。社会実装することの重要性に言及し、特に機能性食品の分野は海外輸出を含めて「大きな市場規模が期待できる」とした。今年度に数種の商品化が見込まれており、18年度末までに10以上の商品開発を目指すとした。

S I P サブプログラムディレクターの阿部啓子氏は、機能性表示食品制度がスタートしたことに触れながら、次世代の機能性食品のエビデンスを示すとした。機能性食品開発では4 班を組織。レモンバームなど食品因子の脳機能への作用、オリーブ果実エキスの筋肉量・膝関節への効果、トマト成分「トマチン」の身体ロコモ改善機能―― などの研究が進められていることを報告した。

運動と同等の効果をもつ機能性食品については、4 個の社会実装を目標としており、「ほぼ達成しつつある」とした。このほかスマホアプリ「メタボウォッチ」が7 月に公開されたことなどを紹介した。

神奈川科学技術アカデミーの亀井飛鳥氏は、桑葉のエビデンス取得を行っていることを発表。ヒト試験に基づき、コレステロール値の減少傾向、排便改善傾向などが示されているとした。

亀井氏は、今後もエビデンスを積み重ね、論文化によって「機能性表示食品に結び付けていきたい」と抱負を語った。琉球大学大学院の益崎裕章氏は、米ぬかに含まれるγ-オリザノールを中心に発表した。社会実装として、γ-オリザノールを高含有する飲料を開発。メタボ改善に関する試験では、体重が大幅に減少した事例もあったという。さらにγ-オリザノールは腸内フローラを改善し、脳機能を改善する可能性もあるといい、メタボ減少だけでなく、認知症への有効性も期待できるとした。

酒類総合研究所の藤井力氏は、S-アデノシルメチオニン(SAM)やG P C などを含む酒粕の老化抑制・脳機能活性化を検討。老化促進マウスを用いた実験で、酒粕と酒粕成分はどちらも老化抑制や脳機能活性化効果が認められたとした。

詳しくは1/4発行・「健康産業新聞 第1611号」で


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