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「高齢者世帯」サプリ支出、65歳未満の2倍

総務省統計局は先月16日、「統計からみた我が国の高齢者」を発表、高齢者の家計を特集し、サプリメントの支出割合が相対的に高いことを紹介した。高齢者の家計支出に占めるサプリメント支出割合は、65歳未満の「非高齢者世帯」の2.33倍だった。

先月17日の「敬老の日」にちなんで、65歳以上の高齢者の人口や就業、家計などを取りまとめたもの。「人口」については、総人口が27万人減少して1 億2,642万人となる中、高齢者は44万人増えて3,557万人となったことを紹介した。総人口に占める高齢者人口の割合は28.1%で過去最高。この割合は今後も上昇を続け、第二次ベビーブーム世代(1971~1974年生まれ)が65歳以上となる2040年に35.3%になると見込まれている。

「家計」では、世帯主が65歳以上である2人以上の「高齢者世帯」の貯蓄現在高は1 世帯当たり2,386万円で、定期性預貯金などの減少により3 年連続で減った。なお中央値は1,560万円。高齢者世帯の消費支出の費目別構成比を非高齢者世帯と比べると、「保健医療」が1.69倍と突出(下図参照)。クロレラやローヤルゼリーなどサプリメントを中心とした「健康保持用摂取品」は2.33倍と高く、「健康の維持・増進のため保健医療に費やす支出割合が高いという特徴がうかがえる」と分析している。

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1ヵ月あたりの支出額ベースでは、サプリメントは非高齢者世帯が851円だったのに対し、高齢者世帯はその倍の1,739円だった。

昨年にインターネット通販を利用した高齢者世帯は18.2%。10年で2.6倍に上昇した。統計局では、高齢者世帯のネット通販は「医薬品・健康食品の支出割合が相対的に高い」としている。

本記事は「健康産業新聞 1653号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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