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総合【19年上半期 健食受託企業調査】人手不足、一層深刻に

健康産業新聞が定期的に行っている健康食品受託企業調査で、上半期の経営状況が「良かった」とする割合は43%となり、前年同期から22ポイントもダウンしたことがわかった。海外案件の増加やプロテインの受注増といった追い風はあったが、配送料などのコスト増に加えて、深刻化する人手不足が多数の受託企業に影響を及ぼしている。(詳細は11~26面の「健康食品受託特集」)

■増収企業は63%5社が新工場建設調査は全国の健康食品受託企業を対象に、5 月から6 月にかけて実施、有効回答は73社。回答企業の売上規模は、10億円未満が半数を占める(左下グラフ)。2019年上半期の経営状況を聞いたところ、「非常に良かった」( 9 %)と「良かった」(34%)の合計は43%。前年同期の5%から大幅ダウンした(右上グラフ)。前回1 %だった「悪かった」は9 %に増加。その理由として、複数の企業が1 月の中国E C法の影響による受注の鈍化を挙げた。

2018年の売上増減率は、増収が63%、前年並みが18%、減収が19%。今期、売上増を見込んでいるのは59%だった。景気の指標となる設備投資を行った企業は64%で、前年同期の59%から5ポイントアップ。製造設備の増強が31社で最も多く、今年上半期に新工場を建設したのは5 社だった。今年下半期に設備投資を予定しているのは61%。4 社が新工場を建設すると回答した。受託企業の業績を下支えしている「海外展開」を行っているのは66%で、前年同期の57%から9 ポイント増えた。輸出は3 8 % が現状維持、45%が増加していると答えた。一方、落ち着きを見せているインバウンド需要は「変わらない」が74%で、「増えている」は13%だった。

 

本記事は「健康産業新聞 1668号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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