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特集【サラシア属植物】機能性表示で市場形成本格化

サラシア配合の機能性表示食品の開発が活況を呈している。サプリ形状から一般食品まで、バリエーションに富んだ商品化が進み、これまで18社31品が届出受理(9月25日現在)。業界団体であるサラシア属植物普及協会の法人会員も増加傾向にあり、サラシア属植物に対する注目度が一段と高まっている。原料サプライヤーからは、「機能性表示食品の受理件数の増加で、供給量が増えた」との声も。体感性素材としての提案が加速しており、さらなる市場拡大に期待がかかる。

■体感性の良さとエビデンスで人気素材に

サラシア属植物は世界で120種類以上が報告されている、つる性の多年生木本。インドやスリランカなどアジアの熱帯地域に自生し、インドの伝承医学であるアーユルヴェーダでは、5,000年以上も前から肥満や糖尿病治療として使われてきた。国内では、京都薬科大学名誉教授の吉川雅之氏の研究を皮切りに、各メーカーや学術機関が機能性研究を積極的に取り組んできた。サラシア属植物に関する主な研究では、「α-グルコシターゼ阻害活性」、「抗肥満作用」、「肝臓保護作用」、「中性脂肪上昇遅延作用」など生活習慣病全般での機能性が確認されているほか、「糖新生阻害作用」、「血圧降下(ACE活性阻害)作用」、「腸内細菌叢の改善作用」、「アレルギー抑制作用」なども明らかにされている。

2014年には、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が発表した「食品の機能性評価事業結果報告」で、サラシア属植物抽出物の『食後の血糖値上昇抑制機能』『空腹時血糖値の維持』が「B」評価を受け、業界が注目。2015年施行の機能性表示食品制度につながっていく。市場では富士フィルムのサラシア属植物配合サプリメント『メタバリア』が10年以上のロングセールスを記録。シリーズ累計売上500万個に到達し、今もなお高い人気を誇る。昨年は大正製薬が『食後の血糖値が気になる方のタブレット(粒タイプ)』を投入。大手企業の参入も追い風になり、消費者の認知度向上に弾みがついた。

■ゼリー飲料やお茶、調味液まで届出受理は31品目に

機能性表示食品は、サラシア由来サラシノールを機能性関与成分とした森下仁丹の『サラシア』の受理以降、順調にその品目数を伸ばしている。当初はサプリメント形状が先行していたが、現在ではお茶やチョコ、ゼリー飲料といった31品目が受理( 9 月25日現在)。「GABA」や「DHA・EPA」と「サラシノール」を関与成分とした複合型の製品もみられ、サラシア配合の商品開発が活発化している。直近1 年では、「ゼリー飲料」や「お茶」、「調味液」といった新たなジャンルの届出受理も。にがりや塩製品を展開する赤穂化成㈱が新規参入企業するなど、市場活性化に拍車がかかる。

ゼリー飲料で初となった『ちょう!スッキリサラシアゼリー』は、1 日3 回の飲用でサラシノールを0.6mg補給できる商品設計。乳酸菌も150憶個配合し、メタボ対策を訴求した。ドラッグストアやスーパーを中心に展開していく。今年は茶系飲料で初となる機能性表示食品も。サラシア製品を展開するタカノ㈱は、「ほうじハトムギ茶」「ジャスミンウーロン茶」「紅茶」を新発売した。和・洋・中、おやつなど、様々な食事に合わせて摂取でき、美味しく飲めるお茶をテーマに開発したという。

このほか、「粒」「顆粒」「ゼリー」形態の機能性表示食品「すっきりサラシア」シリーズも新たに投入。同シリーズ『プレミアム』はサラシアをしっかり体感したいユーザー向けに、3 袋( 3 g )あたり0.9mg相当のサラシノールを含有した。原料の安定供給やマーケットの健全化を図るサラシア属植物普及協会では、機能性表示食品への届出支援を行っており、法人会員も増加傾向にある。「現在、届出中や届出準備中といった企業も複数社ある」という。

 

本記事は「健康産業新聞 1677号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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