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【水素】市場規模、前年比14%増の303億円に!

水素商材市場300億円の大台到達!——。2025年の水素商材の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、本紙調査で前年比14.1%増の約303億円となり、2016年以来となる300億円の大台に到達した。昨年同様、水素吸入器が同28%増、水素サプリや化粧品、入浴料などの消費材も同35%増と大幅に伸びた。2016年以来となる300億円到達だが、当時は水素水の一大ブームによるバブル的な要素も多かった。現在の市場では、生成器やサーバーを含む水素水商材を軸とし、吸入器やサプリメント、ゼリー、化粧品、入浴料 —— など、様々な商材が台頭している。世界中で水素の有用性に対する研究が進み、医療分野では治療補助に利用される機会が増えている。メジャーリーガー・大谷翔平氏の吸入器使用が報じられたように、アスリートの使用実績も後を絶たない。300億円市場到達は単なる通過点に過ぎず、医療分野からスポーツ、健康維持・増進、美容・エイジングケア、フェムケア分野まで、水素の活躍の場は、今後ますます拡大していくと予想される。

市場規模、300億円の大台突破 3年連続2ケタ成長を達成

本紙では10月中旬から11月初旬に掛けて、水素商材の主要メーカーへの訪問取材および、アンケート市場調査を実施。48社から回答を得た。主要企業の売上高の合算および増減率をもとにした2025年通期の水素商材の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、推計で約302億8,000万円(前年比14.1%増)となり、7年連続で市場は拡大。3年連続で 2ケタ成長を達成し、2016年以来となる300億円台に到達した。なお、ここに日本トリムやパナソニックなどがアルカリイオン整水器(電解水素水整水器)として販売する管理医療機器を加えると、450億円前後の市場規模と推計される。
 2025年の経営状況について、「良かった」との回答は、昨年調査より3.9ポイント減の54.2%。増収を達成した企業も同17.4ポイント減の58.3%となった。増収企業の内、2ケタ増収を達成した企業は同21.4ポイント減の64.3%だった。水素市場全体が成長している一方、今回の取材からは、取り扱いアイテムや販売チャネルなどに

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