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【スポーツニュートリション】プロテイン需要が市場底上げ  

4位、3位、3位――。本紙が実施している健康食品受託加工・製造調査の受注件数が伸びている商品カゴリーで「スポーツニュートリション」は近年、上位にランクインしており、素材提案、製品開発が活発化。プロテイン人気が市場全体の盛り上がりに拍車をかけている。市場ではアミノ酸をはじめ、エビデンスデータを有する機能性素材が流通。各社、運動パフォーマンスの向上、筋力や持久力、集中力の維持・向上、運動継続のモチベーション向上、熱中症対策、鉄分補給、疲労感軽減、関節・骨折ケアなどを訴求点に、用途提案を進めている。需要が高まるプロテインは、成長率は鈍化しているものの、各社からは製品投入が続く。粉末品市場は850億円に到達したとみられる。

運動前から運動後までエビデンス進み、用途提案進む

運動習慣が幅広い層に浸透する中、スポーツニュートリションの製品開発は活発だ。スポーツ愛好家や健康美を望む女性、アクティブシニアなど、ユーザーの裾野拡大に繋がっている。本紙が今年 6月に実施した健康食品受託加工・製造の上期調査で、受注件数が伸びている商品カテゴリーにおいて、「スポーツニュートリション」は、「美容・美肌」「ダイエット」に続く 3 位を獲得。 2 年連続でトップ 3 入りを果たした。人気受注素材ランキングでは、プロテイン、アミノ酸はトップテンにランクインしており、ニーズの高さがうかがえる。アミノ酸は、筋肉の材料となるアミノ酸、持久力に関わるアミノ酸、運動後の筋肉リカバリーに役立つアミノ酸など、それぞれの成分特長や利用法について、情報収集が以前に比べ容易になったこともあり、ライトユーザーの利用に繋がっている。アルギニン、クレアチン、L-シトルリン、L-カルニチン、HMB、β-アラニン、GABAなどのほか、必須アミノ酸 9 種類を含むEAAなどのブレンド原料が流通。素材ごとの特性を生かした用途提案がみられる。特に、米国人気のクレアチンは複数の原料サプライヤーから、「供給量が伸びている」とのコメントが聞かれた。アミノ酸以外にも、多彩な機能性素材が流通。運動パフォーマンスの向上、筋肉や持久力の向上、疲労感軽減、集中力の維持、運動継続のモチベーション向上、リラックス効果、貧血防止など、エビデンスデータをもとに、サプリメント、飲料などに利用が広がっている。

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