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特集【インナービューティ商材】紫 外 線 対 策 で 新 た な 機 能 性 表 示

身体の内側から美をサポートするインナービューティ関連商材の売行きが堅調だ。市場規模は、末端ベースで2,200億円前後と推計され、肌の保湿向上や紫外線対策を目的としたサプリメントが多く流通。インナービューティ分野を主力カテゴリーと位置付けるメーカーも多い。コラーゲン、プラセンタ、ヒアルロン酸、植物発酵エキス、エラスチンなど様々な素材の研究が進展している。健康食品の受託メーカーでは、カプセル、錠剤、ドリンク、ゼリーなど幅広いアイテムの受注が続いており、肌関連の機能性表示食品は198品に到達。昨年は、紫外線対策分野での新たな受理も進み、さらなる拡大が見込まれている。

■肌トクホ好調、機能性表示は198品に到達

「肌の保湿力を高める」「肌の潤いを守る」「肌のバリア機能を高める」など、肌に関連した機能性表示食品は、198品(1 月6 日時点)。昨年同月と比べて30品増加しており、全体の約13%を占めている。

ヒアルロン酸やセラミドなどを活用し、保湿向上作用をテーマとした製品が9 割以上を占める中、昨年はアスタキサンチン、乳酸菌を関与成分とし、「紫外線刺激から肌を保護する」という表示が可能に。新たなカテゴリーが追加されたことで、さらなる受理数の増加が見込まれている。

またトクホでは、昨年、日本初の肌トクホとして話題となったオルビスの『ディフェンセラ』が市場を牽引した。2019年1~10月累計で出荷数が73万個を突破し、売上高は21億円に到達。年間目標の22億円強を大きく上回る見込みだ。米胚芽由来のグルコシルセラミドを配合したパウダー品で、保湿機能の高さに加えて、「時間や場所を選ばない手軽さ」も好調の要因だという。

このようなトクホ、機能性表示食品分野での活発な動きもあり、インナービューティ関連市場は、主要素材だけでも、末端ベースで約2,200億円と推計され、健康食品市場を牽引する一大カテゴリーとなっている(表)。これを裏付けるように、本紙が昨年12月に健康食品の受託製造企業120社を対象に実施したアンケート調査では、「2019年、加工・製造などの受注件数が好調なカテゴリー」(複数回答)として「美容・美肌」が48票を獲得し昨年、一昨年に続きトップを維持。

また人気受注素材でも、乳酸菌、コラーゲン、植物発酵エキス、プラセンタ、エラスチンなどインナービューティ関連の素材が上位にランクインしている。

■美肌は「塗る」から「飲む」の時代へ

ポーラ文化研究所は、昨年3 月、15~74歳の女性1,800人を対象とした「美白ケアへの意識と行動」に関するアンケート調査を発表。全体の7 割強が美白ケアを重要と考えており、ホワイトニング、紫外線・UVケア、シミ予防・改善、透明感、くすみ解消などのニーズが高い。また「エイジングケアを目的とし今後使用したい美容法」として、コスメの次に、サプリを挙げている。

国内の化粧品市場に若干の一服感が見られる中、主となるアウター分野に加えて、インナービューティ分野での展開を広げる化粧品メーカーも多く、『ピュアホワイト』(資生堂)、『ヘリオホワイト』(ロート製薬)、『ホワイトショット』(ポーラ)など大手ブランドの定番商品にもラインナップされている。

  本記事の続きは「健康産業新聞1684号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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