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特集 コラーゲン  年間流通量、2,800t台に(前年比155%)

魚由来原料の需要、ますます高まる
今売れている健食素材は?―― こうした会話が業界内で交わされるたび、まっさきに挙がるのが「コラーゲン」「ブルーベリー」「グルコサミン」の3素材だ。それぞれ、肌をはじめとした「美容」、コンピュータ社会がもたらす「アイケア」、高齢化社会に伴う「関節」と、時代のキーワードを端的に表現している。中でもコラーゲン市場の拡大は目覚しく、特に魚由来原料の引合いが活発だ。コラーゲンは、1970年代から化粧品原料として利用されてきたが、90年代中ごろより健食原料としての採用が増加。現在では主剤としてはもとより、副剤としての存在感も抜群で、「美容」「美肌」を訴求する製品には必ずといって良いほど配合される人気素材となっている。今回の調査では、コラーゲンの年間流通料は2,800t台となった。この中には、一部化粧品用途や一般食品用途のものも含まれている可能性が高いが、伸張率は前年比約155%、右肩上がりの成長を続けている。流通量の内訳は、豚由来が約1,500t(前年比約150%)、魚由来が約1,100t(前年比約160%)。これに鶏由来、牛由来が続く。豚由来原料は根強いニーズに支えられ堅調。また魚由来原料は特に新規採用での引合いが相次いでおり、依然として供給量が増加している。「豚由来原料を追い抜く日も近いのでは」とのコメントも数多く聞かれた。また、昨年までは原料の低分子化競争がひとつの傾向として見られたが、最近では逆に高分子を差別化要因とする動きも見え始めている。末端製品に目を向けると、「食べる」タイプのパウダー製品、ドリンク製品が市場を牽引。中でも明治製菓は前年比200%と好調だ。美容訴求製品が目立っているが、このところ骨に関するデータ蓄積が進んでおり、骨粗鬆症や関節対応素材としての存在価値も高まりつつある。最新のコラーゲン市場をレポートする。

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