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免疫対策で再評価 市場規模250億円に(特集/高麗人参)

高麗人参の新たな市場創出が進んでいる。「高麗人参=滋養強壮・疲労回復」の認知・イメージに依存する事なく、サプライヤー各社がエビデンス蓄積・原料開発に尽力したことが結実。美容・冷え対応、免疫対策マーケットで頭角を現している。「くらしの和漢 高麗人参茶」(永谷園)、「高麗人参ミルクティー」(オルビス)など、女性をターゲットとした美容商材が市場に数多く流通。加えて、コロナ禍における免疫対策素材として評価され、通販はもとより、DgSルートでもエキス・ドリンク製品が好調に推移した商材も目立つ。市場規模はメインルートの1つである百貨店ルートが苦戦した一方で、EC、テレビショッピングを中心とした通販ルートが伸長し、250億円を堅持している。

紅参・白参・黒参…加工法の違いは?国産、水耕栽培、CD包接など、差別化原料続々

朝鮮半島を原産地とする高麗人参(朝鮮人参、オタネニンジン)は、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生するウコギ科の多年草植物。漢方では、「最も副作用の恐れがない上薬」に分類されている。

日本で流通する高麗人参は、韓国産・中国産が大半を占めており、差別化原料として、国産(水杜の郷)や水耕栽培品のベルギー産(べーガン通商)の流通も本格化している。

高麗人参は加工法により「水参」「白参」「紅参」「黒参」に分類される。「水参」は収穫後、加工していない状態のもので「生参」とも呼ばれる。「白参」は、主に4~5年根の水参を原材料に、表皮を剥ぐか、そのまま乾燥させたもの。

「紅参」は、一般的に6年根の水参を厳選して、皮を剥かない状態で蒸したもので、10年以上の長期保管が可能。6年根は人参のなかで、総サポニン数(37種)が多いことが知られている。

「黒参」は、蒸し・乾燥工程を9回繰り返す“九蒸九曝”製法により、サポニン高含有化に加え、特有のサポニンを含む点が特長だ。そのうち、サプリメント原料として…

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