日本黒酢研究会(東京都中央区)は6月17日、3年ぶりに「第7回学術研究会」をオンラインで開催し、4人の有識者が学術講演や研究発表を行った。
壺つくり黒酢の研究発表では、東京農工大学大学院教授の蓮見惠司氏が、㈱えがおと共同で、「脂肪細胞分化を抑制する黒酢メラノイジン」で発表を行った。黒酢摂取により脂肪細胞のサイズが減少することが確認されており、その関与成分を特定するために、壺つくり黒酢をアセトニトリル抽出によりオリゴグルカンとメラノイジンの複合体を特定し、その成分を黒酢メラノイジンと命名したという。
黒酢メラノイジンは、通常の黒酢濃縮粉末と比較して約3倍の抗酸化作用が確認され、線維芽細胞の脂肪細胞への分化が抑制され肥満抑制に寄与する可能性があると説明した。
「壺つくり黒酢の脂肪肝に及ぼす効果」では、北海道医療大学薬学部教授の柴山良彦氏が、坂元醸造㈱と共同研究により、「非アルコール性脂肪性肝疾患」について発表した。高脂肪・高糖質食をHFD群、常用の飼料をSD群、HFD食に黒酢濃縮液0.4%配合した食事をBV群とし、3つの群に同じ量の食事をマウスに与えた。(壺つくり黒酢の水分と酢酸を除去した濃縮液を使用)。その結果、4週後に、HFD群のマウスは、BV群と比べて体重が有意に上昇した。黒酢成分に体重上昇抑制効果があることを報告した。
さらに、癌など様々な細胞機能に影響する因子である「miR(マイクロRNA)発現に対する高脂肪食と黒酢濃縮液の効果について」の実験結果を発表。HFD食は…
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