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〝スーパーフードの王様〞で注目 「フレイル予防」「低栄養対策」新分野への提案も

スーパーフードの王様として知られるスピルリナ。サプリメントはもとより、一般食品への配合、レストラン、カフェ、ラーメン店など飲食店での採用が広がっている。昨今ではフレイル予防や低栄養対策にスピルリナを提案する動きもみられ、さらなる市場活性化に期待が高まる。スピルリナ抽出物である天然青色色素は、インスタ映えを追い風に用途の裾野が拡大。スムージーや製菓などへの利用が進んでいる。昨年12月には「有機藻類」の日本農林規格が公表されており、国内外における新たなビジネスチャンスが広がっている。

NL『グリーンスムージー』シリーズ 累計売上数1億6,000万個突破

植物性タンパク質や糖質、脂肪酸、ビタミンをはじめ、日常生活で不足しがちなカルシウム、リン、マグネシウム、鉄など豊富な栄養素を含有するスピルリナ。「野菜不足」「ダイエット時の栄養補給」を訴求ポイントに市場形成が進んでいる。

今年の引き合い状況について、関連企業への聞き取りでは、「輸出案件が回復基調にある」「サプリメント・青汁はもとより、スムージーでの採用増が目立つ」「コロナ禍においても、健康食品や化粧品などの用途で堅調に推移している」「着色用途が好調」などの声があった。

為替や人件費、培養コスト増を要因に原料値上げに踏み切る企業も。とりわけ中国産の値上げ幅が大きく、台湾産に切り替える動きも一部でみられはじめた。

様々なスピルリナ配合製品が販売されているなか、昨今注目を集めるのがスムージー。米国ではスーパーフードやプロテインをスムージーに添加して朝食の代替やカフェとして利用するライフスタイルが根付いている。このトレンドは近年、日本でもじわり浸透し始めた。

コンビニのローソンでは、スピルリナ配合の『グリーンスムージー』シリーズをナチュラルローソンブランドで展開。2015年の発売以来、累計売上数1 億6,000万個(22年7月末時点)を達成した。

同社では、「2015年の発売当時は健康志向の30〜40代がメイン客層だった。発売から7年が経った現在では、スムージーの定着とともにシニアまで幅広い客層に支持されている」という。

植物性プロテインにスピルリナパウダーをブレンドしたスムージーも登場しており…

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