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【インタビュー】栄養成分の機能性表示実現に向けて、末木一夫氏(国際栄養食品協会)

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 機能性表示食品制度で積み残し課題となっているビタミン等の栄養成分について、先月16日に開催された検討会では、各委員から消極論が相次いだ。現行の栄養機能食品との兼ね合いや過剰摂取のリスク等が懸念事項として挙げられている。また、食品安全委員会による健康食品についての報告書では、ビタミン・ミネラルは足りており、過剰摂取による危険性に注意する必要があるとした内容が盛り込まれた。これらの意見に対し、業界側はどう対処していくのか。国際栄養食品協会の末木一夫氏に話を聞いた。


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―― 現行の制度について

 栄養機能食品とは、食事で足りない部分を補うといった要素(一次機能)があり、栄養成分はその主体。特にビタミン・ミネラルは一番メインの素材です。一方、ビタミン・ミネラル・三大栄養素等の栄養成分は、第三次機能を有することを示す科学的根拠が増えています。そうした機能を表示できないのは制度として問題ですね。機能性表示食品制度がその役割を果たすべく、栄養成分は対象成分となるべきです。その結果、消費者が健康維持増進のための選択肢が増えることになります。もちろん安全性は確保するという条件下です。

―― 懸念事項に安全性の問題が挙げられているが

 食品安全委員会の報告書では、ビタミンA、ビタミンD、セレン、鉄、がピックアップされ、過剰摂取による危険性について取り上げられています。当然、過剰症の事例はありますが、ピックアップして出すほどの内容なのか。十分精査されていないのではないか、というのが、事業者やこれらの栄養成分の研究に携わっているアカデミアの立場からみた意見です。食安委の報告に関して、残念ながら、内容が緻密に検討されていないと思いま・・・
(詳しくは3/16発行・第1592号で)





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