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【特集】プラセンタ エイジングケア素材として市場定着

マルチな機能性にも脚光

近年、プラセンタ市場は拡大を続け、プラセンタは代表的なエイジングケア素材の一角を占める存在にまで成長した。美容サプリメントや化粧品素材としての知名度は随一だが、ほかにもマルチな機能が認められており、更年期症状の改善、肝機能への作用、自律神経調整、抗うつ、抗疲労、抗炎症、育毛などの研究成果が報告されている。特に日本胎盤臨床医学会が動物由来プラセンタの有用性を示した臨床研究としてこのほど発表した「ブタプラセンタによる更年期障害の改善」が業界に与えたインパクトは大きく、その他の企業レベルでも体内動態や作用メカニズムの解明に向けた動きが本格化している。特定成分でなく複数の成分が作用に関係していることもあり、決定打となるエビデンスを導きだすことが困難とされていた素材ではあるが、全容が解き明かされる日も遠くはなさそうだ。

管理や履歴遡求の可否など
品質要求は高く

プラセンタエキスの原料はブタやウマなどの動物胎盤が多くを占めるが、プラセンタ様物質としてサケ卵巣膜など海洋生物を由来としたものや、植物(ライやメロンの胎座)を由来としたものも市場に流通している。動物由来プラセンタの中ではブタが 8 割以上を占める一方、イメージのよさを理由にここ数年はサラブレッドの胎盤を含むウマ由来品が増えてきた。ウマ由来の需要増については今年に入ってからは一定水準に戻ったものの、昨年は海外品原料が品薄になるほどの状況に。またこうした動きにともなって、由来を問わず原料メーカーの仕入れ価格が上がり続けている。

原料はいまだ海外品が主流だが、高価でも安心・安全を求めるユーザーの増加で国産品も供給量が増える傾向にある。国産品を選ぶ理由は、満期胎盤である以外にも農場との直接契約により管理が行き届いている点やトレースが十分に可能であることなど。また同様に管理面の理由でSPF豚も根強い人気を博している。

エキスは従来、酵素分解、高圧酵素分・・・

ドリンクからタブレット、スムージーまで
バリエーションは拡大へ

最終製品の形状別で考えると、過去に市場をけん引していた小びんのプラセンタドリンクやスティックゼリーの動きは、安定しつつある。それに代わり拡大しているのが、タブレットやカプセルといった従来のサプリメント剤形だ。ほか・・・

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