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物産フードサイエンス、第一回ケストースアカデミーを開催

物産フードサイエンス㈱(東京都千代田区、03-6202-2131)は1 月28日、都内で、「第1 回ケストースアカデミー」を開催した。約100人が参加した。

冒頭、同社の横山昌己社長は、「当社はケストースを、今年4 月から3 年間の中期計画における新商品、新規事業の核となる製品ととらえている。新規事業において、研究開発、製造、販売の3要素が効率的に絡み合ってきており、ケストース事業は加速していると実感している。特に研究開発においては、ケストースの色々な利点、特性が明らかになっており、いよいよケストースを市場に広げるステージに入ったと認識している」と話した。

次に日本プロバイオティクス学会の古賀泰裕理事長が「結晶オリゴ糖、ケストースとは?そのプレバイオティクスとしての特長」と題して講演。同氏は、従来のプレバイオティクス素材とケストースとの違いについて、「従来のオリゴ糖はビフィズス菌を活性化させる。一方で、ケストースはビフィズス菌に加え、次世代有用菌として注目されている酪酸産生菌(フィーカリバクテリウム菌等)をも活性化させる」とし、「酪酸産生菌が作る酪酸は、制御性T細胞の増殖を介して、アレルギーや過剰な免疫反応の抑制につながる」とした。

東京農業大学生物産業学部の遠藤明仁准教授は、「in vitroでみた腸内細菌のケストース代謝能」と題して講演。有用菌による各種オリゴ糖の代謝能を比較した試験データを紹介し、「ケストースは、他のオリゴ糖と比べて、ビフィズス菌、酪酸産生菌によく代謝される。

これは、ケストースのみがオリゴ糖代謝酵素を活性化することができるからである」と述べた。物産フードサイエンス㈱では、例年、社内のみの勉強会という形で、大学教授や研究者を招いて、「ケストース研究会」を開催してきたが、今回初めて、外部の食品メーカーやメディアを加えての開催となった。現在、今年4月からの本格的な原料供給に向けて、ケストースの生産量を増やしており、プレバイオティクス対応素材として健康食品サプリメントへの提案を広げていく。

 

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