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特集【たまごの健康機能】EPA・DHA卵、アスタキサンチン卵など〝スペシャルエッグ”で市場活性!?

完全栄養食品といわれる卵。近年では飼料の工夫によって栄養価を強化した鶏卵が“スペシャルエッグ”として浸透している。市場にはアスタキサンチンや各種ビタミン、α-リノレン酸など栄養成分を強化した商品が流通。昨年はEPA・DHAを関与成分とした機能性表示食品のほか、低糖質訴求の卵も登場した。卵の消費拡大に追い風が吹くなか、卵の年間消費量は前回調査より一人あたり4個増え、337個に。メキシコに次ぐ世界2位の消費大国となった。新たな市場開拓に向けた各社の取り組みをレポートする。

■ 「認知機能」「骨量増加」など卵の機能性研究進む

 ビタミンやミネラルのほか、人体では作り出すことができない8 種類の必須アミノ酸などを含み、「完全栄養食品」と言われるほど優れた栄養価を誇る卵。

 高栄養価ながら安定した価格で気軽に食べられるだけでなく、生卵からメイン料理まで自在に形を変えられる扱いやすさも魅力のひとつ。超高齢化社会を迎え、高齢者の低栄養が問題視されるなか、豊富な栄養素かつ良質な動物性たんぱくを摂取できる卵は、健康寿命延伸をかなえる食材としても期待されている。

 国内外では、卵に関する機能性研究が盛んに行われ、卵黄に含まれるリン脂質の脳への働きやカロテノイドの抗酸化能、満腹感の持続、抗メタボ、認知機能の低下抑制、抗老化・抗炎症への有用性に関する研究のほか、2017年には卵殻カルシウム摂取で骨量増加を認める論文も発表された。国内では毎年、「卵シンポジウム」などで、鶏卵メーカーや研究者による最新の卵の機能性研究が発表されている。第6回卵シンポジウムは昨年6 月、都内で開催された。

 東京農業大学の川野因教授は「卵が主役の未来の食育」をテーマに講演。新体操選手(大学生)を対象とした鉄不足状態と食事因子の調査結果に触れ、「たんぱく質(卵類)摂取量の増加は、貧血予防のほか低体重でも適正な骨格筋量の確保が期待できる」とした。

■ 高付加価値卵の需要増

 鶏卵メーカー各社は元来の高い栄養価にプラスし、飼料や飼育方法を工夫することでDHAやEPA、ミネラル、葉酸などの栄養成分を強化した高付加価値製品を開発。スーパーや自然食店といった店頭、宅配や通販といったチャネルで販売している。

 機能性表示食品分野では、昨年、『機能性伊勢の卵』が」登場。EPA・DHAを機能性関与成分とする赤玉の鶏卵で、中性脂肪の対応を訴求している。販売メーカーによると、「首都圏エリアを中心に売上が伸長している」とし、「現在では発売当初の約4 ~ 5 倍に販売数が伸長した」という。

 市場ではアスタキサンチンやα-リノレン酸、各種ビタミンを強化した卵も浸透。アスタキサンチン配合の『もりもりたまご』は、健康志向の高い消費者から支持を集める。同品は卵黄1 0 0 g 中にアスタキサンチンを0.31mg配合されている。

 また「低糖質」を切り口とした新たな提案も。J A全農卵は、“おいしく楽しく適正糖質”を掲げる( 一社)食・楽・健康協会が認定する“ロカボマーク”をパッケージに記載した「味付ゆで卵シリーズ」を展開。量販店やコンビニルートなどで販売を行う。糖質オフ・ゼロ食品市場の拡大を追い風に、新たな需要喚起に向けた取り組みを加速させている。

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