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【食品受託試験】フェムケア依頼増、整腸・フレイルも

 食品受託試験市場が活況を呈している。紅麹問題の余波で、昨年夏ごろまでは試験依頼が鈍化したとの声も一部であったが一時的なもので、すぐに正常化。長年、食品受託試験を請け負う企業に加えて、近年は新規に参入する企業も見られる。今回、食品CRO主要各社に行った取材では「フェムケア」関連の試験依頼が増加しているとの声が多数聞かれた。「整腸」「フレイル」「睡眠」「運動」ニーズも高まっている。健食市場では、エビデンスを重視する傾向はますます強まっており、実績を積み重ねている食品CROへの依頼につながっている

存在感増す食品CRO

 食品受託試験企業(食品CRO)は、高度な知識・ノウハウに加えて、専門施設や検査機器等を必要とする臨床試験を請け負う企業。非臨床試験や、機能性表示食品の届出支援に対応する企業もある。
 主な食品CROは、アイメックRD、EPメディエイト、協和トライアル、ケイ・エス・オー、CPCC、TESホールディングス、トランスジェニック、ワンネスサポートなど。医療施設支援機関(SMO)ではand to leapが、臨床試験の支援事業を行っている。近年ニーズが増加しているのが、「フェムケア領域」の臨床試験。不定愁訴、更年期障害、月経など、女性の健康に関する試験依頼が増えている。 「整腸」関連も引き続き堅調。腸の健康は海外でも注目が高まっていることから、今後も根強いニーズが見込めそうだ。高齢化を受けて、「ロコモ」「フレイル」関連の依頼も増加。このほか食品CRO各社からは、依頼が増えている試験として、免疫、肌、睡眠、認知機能、疲労などが挙がった。

 続きは、本紙12月17日発行号(1826号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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