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四国発の機能性素材、続々!未利用資源活用でSDGsにも貢献

海と山に囲まれた四国地方は、温州ミカン・スダチなどの柑橘類、オリーブ、ショウガ、海洋深層水、塩など天然資源の生産が活発だ。近年は、産官学連携での地場資源の研究・開発、6次産業化が進展。同地域からより付加価値の高い健康食品が数多く生み出されている。トクホや機能性表示食品のほか、四国独自の民間認証制度(ヘルシー・フォー)の利用も進んでいる。地域経済の活性化を目指し、地場資源を有効活用した製品開発を進める健康食品メーカーの取り組みを紹介する。

機能性表示の届出増加、独自認証の活用も

太平洋と瀬戸内海に挟まれ、中央部を山脈が貫く四国地方。豊かな自然環境の中で、オリーブ、ミカン、ショウガ等の農作物、イワシ、カツオ、海洋深層水等の水産資源の生産が盛んな地域だ。チハヤ、たるほ産業、室戸海洋深層水、ソフィ、伊方サービス、仙味エキス、エヌ・シー・コーポレーションなど有力企業が数多く所在している。

近年は、地場産品や未利用資源を活用して、高付加価値な健康食品や化粧品を開発するメーカーが増加。行政や大学と連携して、機能性研究を進める動きも活発化しており、サステナブル素材として国内外で利用が広がっている。

機能性表示食品の届出も活発化しており、その受理は30社61品まで増加。伊方サービス、四国乳業、富士産業、小豆島ヘルシーランド、遠赤青汁などが届出受理されており、オーラプテン、モラノリンなど独自成分の活用も見受けられる。

四国地方独自の食品認証である「ヘルシー・フォー認証」の活用も。(一社)四国産業・技術振興センター(STEP)が主体となり2017年にスタートした同認証は……

…(中略)…

高知県は、その8割以上を森林が占めている。恵まれた自然環境の元、ショウガ、ナス、ニラ、塩などが活発に生産されている。

健食分野では、冷え対策の定番素材であるショウガ、黒酵母由来βグルカン、海洋深層水等の主要サプライヤーが所在。高知県農業協同組合は、ナス由来アセチルコリンを関与成分とした「高知なす」が血圧低減分野で届出受理されている。

県南東部の室戸岬は、日本初の海洋深層水の取水地として知られる。深層水の豊富なミネラルを活かした塩、にがり、ミネラルウォーター等が生産されており、最盛期は150億円を上回る事業規模となった。

その後、売上が低迷する時期もあったが、近年は産官学連携での研究開発が進展。行政による産業振興、表示規制の緩和の動きもあり、飲食店やスパ・リゾート施設での利用が増えたこともあり、事業規模は、約110億円まで回復した。

地方の未利用資源を有効活用することで…

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