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抗ロコモ・メタボ、抗老化まで 冷え対策に留まらない通年商材に

香辛野菜のみならず民間薬としても古くから利用されてきたショウガ。国内では健康食品から一般食品に至るまで、幅広い商品に応用されている。機能性表示食品は、6- ショウガオールや6- ジンゲロール、黒ショウガ由来(5,7- ジメトキシフラボン、5- ヒドロキシ-7- メトキシフラボン)、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを関与成分とする機能性表示食品が続々登場。受理数は232件となった。(9月27日現在)。機能性研究では「アンチエイジング」の知見が報告されている。

「温活にショウガを」 スープ、ドリンクなど、商品化活発

血流促進や新陳代謝を促進する健康素材として認知度の高いショウガ。古くから漢方素材の「生姜(ショウキョウ)」としても利用されてきた。国内では各種メディアでショウガの機能性がフォーカスされるなど、「ショウガ=体温保持」のイメージが浸透した。

テレビ番組では9月、「よじごじdays」(テレビ東京)で、ショウガの血流促進について取り上げられた。番組内では、ショウガを蒸すと体を温めるショウガオールが約10倍になることのほか、ショウガ味噌汁などが紹介された。

冷え症に悩む人の「温活」などでショウガへの注目が集まるなか、一般加工食品でショウガを手軽に摂取できる商品化が進んでいる。永谷園のショウガ配合スープ『冷え知らずさんシリーズ』は、カラダを温めることの大切さを実感していた
女性社員が開発。

「暑い時期には冷房で、寒い時期には気温の低さなど、季節を問わず“寒さ”に悩む女性に向け開発した」という。冷えに悩むユーザーから圧倒的支持を集め、『生姜カップとん汁』『参鶏湯カップ』『生姜たまご春雨カップスープ』などのシリーズ拡充も進む。温活テーマの商品開発は、ショウガ湯やショウガハチミツといった定番商品のほか、近年では甘酒や青汁、ドリンク、菓子などの商品化も。

ドリンクでは高級スーパーの成城石井が『生姜10倍エクストラスパイシージンジャーエール』を投入した。同社が発売する既存品に対し、“10倍量の国産生姜を使用する”ジンジャーエールとして訴求している。

こうしたなか、原料サプライヤーではオリジナル素材の開発や独自のエビデンス構築などに注力。国産ショウガのパイオニア・㈱坂田信夫商店では、ジンゲロールとショウガオールが一般生姜よりも高含有な『黄金(こがね)しょうが』のほか、発酵製法でショウガオール含有量を黄金しょうが粉末の8倍に増加させた発酵高知県産黄金しょうが粉末『プレミアムジンジャーパウダー』等で差別化提案を行っている。

猛暑となった今夏は、オリジナル開発『黄金しょうがシロップ』がかき氷やジンジャーエール用途などで急伸し…

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