鮫肝油は、健食業界で長年に亘り利用されている。近年は、原料サプライヤーによる新規漁場の開拓が実り、捕獲量は安定している。供給面における不安要素はないものの、水産資源の持続的利用の観点から、漁師らと一層の連携強化を図る動きもみられる。最終製品では、高齢者ユーザーから支持が高い鮫肝油は、ロングラン製品が多い。コロナ禍で日常の免疫ケアが浸透し、新たなユーザー獲得も。また、訪日外国人観光客数が増え、アジアで認知が高い鮫肝油は、インバウンド需要が回復基調にある。一方、国内市場では古くて新しい健康素材として、シニア世代以外のユーザーの裾野を広げる取り組みが求められている。
ロングラン製品が多数 ユーザーの裾野拡大が課題
鮫肝油サプリメントは、高齢者を中心にリピーター顧客に支えられており、えがお、エバーライフ、オリヒロブランデュ、ハーバー研究所などをはじめ、10年、20年とロングラン製品が多い。免疫サポート、肝機能サポートといった訴求点に加え、血流改善や、コレステロール、中性脂肪、脂質代謝改善作用、睡眠の質改善作用などの研究報告もあり、生活習慣病予防に観点を置いた提案もみられる。各社のヒアリングから市場規模は少なくとも50億円を超えていると推測される。
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