コロナ初期には打撃を受けた美肌・美容サプリメントではあるが、中期以降、マスク着用の常態化、アルコール消毒の多用による肌トラブル対策として、市場は順調に回復。その後、インバウンド需要の復活もV字回復に拍車をかけた。原料サプライヤーでは保湿、弾力サポート、抗シワ・シミ、紫外線対策、アクネ菌対策など、各社各様の“美肌エビデンス”を積み上げ、独自原料の開発、体感性や汎用性の向上に取り組んでいる。
機能性表示食品1,000品超に 肌ケア特化<ダブル・トリプル
「肌」をヘルスクレームに含む機能性表示食品の受理実績が累積1,000品(撤回品を含む)の大台を超えた。増加の一途をたどる理由としては、商品形態や関与成分、表示内容が多様であることに加えて、ダブル・トリプルヘルスクレーム商品での採用が多いことがある。受理品を見ると、制度発足当初は肌ケアに特化した機能性表示が圧倒的に多かったが、今日では「快眠」「ストレス」「アイケア」「整腸」「脂肪対策」と組み合わせた機能性表示が主流となっている。関与成分はセラミド、ヒアルロン酸を筆頭に、N-アセチルグルコサミン、アスタキサンチン、乳酸菌、コラーゲンペプチド、ローヤルゼリー、GABA、フィコシアニン、プロテオグリカン、ベータカロテンまで多岐にわたる。秋ウコンエキス(ハウスウェルネスフーズ)、月桃葉抽出物(丸善製薬)など、エキスを関与成分する受理品もある。表示内容は肌の水分保持、うるおい・保湿力サポート、弾力維持から紫外線対策、肌の不快感改善まで。ブロッコリー、もやし、トマト、パイナップル、パプリカ、オレンジなど、生鮮食品の受理実績も30品に届いた。
続きは、本紙6月4日発行号(1813号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
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