特集

【カロテノイド】アイケアに加え、スポーツ用途に拡大

カロテノイドは、緑黄色野菜や藻類、植物から抽出される天然色素。物性面・機能面共に幅広い食品用途として利用されている。健食分野ではアイケアに加え、肌、骨サポート、筋肉量維持など豊富な機能性を有する。長い食歴があり、エビデンスの蓄積も活発になっている。また、ルテインは子供から高齢者まで全世代に摂取が必要な成分として利用が進んでいる。カロテノイド類を配合した機能性表示食品は、800品を超えており、紫外線対策、抗疲労、スポーツニュートリションなど新たな市場拡大が見込まれる。

ビタミンAの前駆体として様々なポテンシャル

 カロテノイドは、天然の着色料や機能性原料として一般食品から健康食品、化粧品まで幅広く利用されている。食品業界では、製菓、製パン、飲料向けの着色用添加物に利用され、健康食品ではアイケア、紫外線対策、フレイル対策製品などに利用が進む。自然界に存在するカロテノイド類は、約800種類以上が見つかっており、健食向けに利用される成分は、ルテイン・ゼアキサンチン、アスタキサンチン、β-カロテン、リコピン、β-クリプトキサンチンなど10種類程度。主にカボチャやニンジン、トマト、パプリカ、マリーゴールド、藻類などに含まれている。カロテノイドは体内で生成されないことから、栄養成分としてサプリメントから摂取することが効率的と言われている。また、β-カロテンなどはビタミンAの前駆体でもあり、抗酸化成分として様々な機能性研究がなされている。

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP