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【特集】健康寿命延伸のカギ握る「抗糖化」

「抗酸化に代わる新しいテーマ」として、エイジングケアの分野で期待が高まっている抗糖化。2010年頃に抗糖化の概念が登場すると、関連企業の地道な提案や情報発信が実を結び、現在では抗糖化素材を配合した商品数も格段に増えている。また現在では、糖尿病などの生活習慣病対策の側面からも糖化対策が大きな注目を集めており、健康寿命延伸のカギを握るとも。定期的にテレビをはじめとしたマスコミで取り上げられ、業界からの関心も高い。先月行われた「健康博覧会」では抗糖化セミナーは満員に。今後、関連製品の開発がさらに進んでいくと期待される。課題とされる一般消費者への認知がさらに拡大すれば、いよいよ抗糖化が業界のトレンドとなりそうだ。

健康産業新聞1639抗糖化

◆業界関係者の興味惹く抗糖化

今年1月に開催された「健康博覧会」では、抗糖化セミナーと題し、同志社大学生命医科学部糖化ストレス研究センターチェア・プロフェッサー教授の八木雅之氏が講演。会場は業界関係者で満員となった。聴講者へのアンケートでは、「抗糖化に有効な素材探索を実施したい」、「糖化の概要が理解できた」など、関心の高さを窺わせた。

糖化とは、体内の糖分とタンパク質が結合することを指す。グリケーションやメイラード反応とも呼ばれ、水化物を主要なエネルギー源としているわれわれにはごく日常的な現象。糖化が問題とされるのは、糖化によって生成されるAGEs(Advanced GlycationEndProducts糖化反応最終生成物)の存在だ。このAGEsが引き起こす諸症状が、老化を促進させる要素となっている。AGEsが皮膚中に蓄積すれば……

ウェブでは一部を公開しています。全文は「健康産業新聞」紙面(1639号)で

◆AGEs分解に関与するOPH

近年の研究では新たにAGEsの分解作用にも着目。AGEs架橋分解作用や、酸化タンパク分解酵素(OPH)の活性増強作用が次なる糖化対策として注目されている。OPHは生体中組織中に広く存在しており、糖尿病ラットモデルの血清中ではOPH活性が顕著に上昇することが報告されていることから、糠化ストレスとOPH活性との関連が……

 

本記事は「健康産業新聞 1639号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら

 

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