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【ZOOM UP】モリンガ -大手参入で市場形成本格化-

世界が注目する“新”スーパーフード

「奇跡の木」としてフィリピンやインド、九州・沖縄などで栽培されている植物・モリンガ。「緑のミルク」「緑のプロテイン」と称されるほどの栄養の宝庫で、各種ミネラルやアミノ酸、ビタミン、ポリフェノールなど90種類以上の栄養成分を含有している。近年、その豊富な栄養成分が健康情報番組で紹介され、一気に注目度が高まった。ロート製薬や日清食品など大手企業の参入も追い風となり、消費者の認知度向上に弾みがつく。スイーツや麺類、酎ハイなどの一般食品への用途拡大も加速しており、今後マーケットの拡大が期待される。

健康産業新聞1656モリンガ1

WHOも注目する「緑のミルク」

世界最古の伝統医学「アーユルヴェーダ」において、数百の病を防ぐ有用な植物として紹介されているモリンガ。温暖な環境下でよく育ち、主にフィリピン、インド、アフリカ、南米、東南アジアなどで自生している植物だ。日本では約10年前より沖縄県(沖縄本島、宮古島、石垣島)や鹿児島県、熊本県で栽培が本格化している。

モリンガの魅力は「地球上に存在する可食植物の中で最も高い栄養価がある」といわれるほど豊富な栄養成分にある。葉には各種ミネラルやアミノ酸、GABA、ビタミン、ポリフェノールなど90種類以上の栄養素が豊富に含まれている。近年ではWHO(世界保健機関)がその利用価値の高さに着目。アフリカの貧困地域で行われた栄養失調改善プロジェクトでは、栄養補給や飲み水の救済手段としてモリンガが利用され、苦しんでいる子供たちの症状や環境を大きく改善した。

モリンガの特徴のひとつとして「地球環境を健やかにする」ことも挙げられる。モリンガは一般的な緑葉樹の20倍以上といわれる二酸化炭素吸収能力、さらに浄水機能もあるため「持続可能な社会」「地球環境の保全」の観点から高い関心が寄せられている。「今後、CSRの取り組みの一環として、モリンガの食事提供などに参入する企業も出始めるのでは」といった声もあった。

日清食品、ロート製薬参入で市場拡大機運

モリンガは、葉・枝・幹・根・種、さらには花まで、全てに利用価値のある無駄のない植物として知られる。ただ厚労省では「妊婦への……

ギルトフリーがキーワード モリンガメニュー続々登場

食べても罪悪感がない「ギルトフリー」を訴求したモリンガ配合食品が続々登場している。東京・中目黒にあるローカーボ&べジスーツ……

「モリンガ蒸し」サロンで導入

モリンガの用途は食品だけにとどまらない。国内ではヨモギ蒸しならぬ“モリンガ蒸し”を施術するサロンもみられはじめた。水蒸気で身体を芯から温めるもので、女性の冷えやデトックス効果、美肌効果などが期待されている。

新スーパーフードとして世界各国で市場形成

「抹茶で出来ることはモリンガで全てできる」と話すのはフィリピンモリンガ・アンド・モア・コーポレーションの……

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1655号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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