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【特集】アクティブシニアサポート ~注目の骨・筋肉商材~

わが国では、総人口の4人に1人以上が65歳以上の高齢者という超高齢社会に突入。1990年代と比べ、前期高齢者の運動能力は10歳前後の“若返り”をみせているが、一方で要介護者・要支援者と認定された後期高齢者たちは10年前と比べ5割以上増加している。アクティブシニアの関心は健康な心身で老後の生活を謳歌することにあり、ロコモやサルコペニア対策のサプリメントが伸びている。サルコペニアの重度化はフレイル(虚弱)につながり、結果寝たきりで一生を終えることになる。今年に入って日本サルコペニア・フレイル学会らは「サルコペニア診断のためのガイドライン」を策定し、ステートメントを公開。このステートメントでは予防について“運動と栄養”介入を推奨する。わが国にとってアクティブシニアをサポートする環境整備は大きなテーマとなっている。

健康産業新聞1644_アクティブシニア

ウォーキング人口は20年で倍に 60歳以上の2人に1人、週1回以上活動

アクティブシニアとは、自分なりの価値観をもち、定年退職後も趣味や活動に意欲的な人たちのことを指す。従前の高齢者に比べ、体力は飛躍的に向上。スポーツにいそしむ人が増えたこともあり、18年連続で体力や運動能力は向上している(スポーツ庁調査)。

一方で、健康寿命と平均寿命の差は現状で9~12年ほど。今後も平均寿命は延びる傾向にあるが、ギャップを縮めることが社会保障費の削減や介護負担の低減などにつながる。

公益財団法人笹川スポーツ財団の調査によると「散歩・ウォーキング人口は過去20年で倍になり、60歳以上のほぼ2人に1人が週1 回以上実施している」ことがわかった。散歩・ウォーキング人口の増加をけん引しているのが高齢者層であるという。96年は年1 回以上の実施率が22.3%だったが……

ウェブでは一部を公開しています。全文は「健康産業新聞」紙面(1644号)で

サルコペニアの診断基準策定、運動と栄養介入を推奨

こうした中、サルコペニア診療のためのガイドラインが日本サルコペニア・フレイル学会、日本老年医学会、国立長寿医療研究センターによって作成、1月にステートメントが公開された。

声明の中では「サルコペニアの定義」を高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下と結論づけた上で、わが国では日常診療においてはアジアのワーキンググループであるAWGSの診断基準を用いることを推奨すると決めた。ほかにも「低栄養ではサルコペニアが……

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1644号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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