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タンパク質とビタミンDを積極的に取り入れ、 骨と筋肉同時に維持(女子栄養大学教授・医学博士 新開省二)

―― フレイルの定義

米国では1980年代から高齢者の虚弱化として認識され、2001年にリンダ・フリード教授の提唱により高齢者の5 つの症状の組合わをフレイルと呼ぶようになった。

「動作が遅い」、「体がしぼんでいく」などの特徴が挙げられる。日本では、収入が乏しく、社会的関わりが少ないこともフレイルの原因にもなり、様々な要因が挙げられる。健康状態でいうと、要介護と元気の中間にある状態像をさしている。

―― シニアの食生活の現状と課題

20年以上、全国各地で高齢者の食生活を調査・研究しているがおしなべてタンパク質とビタミンDの摂取量が少ない。60~ 70歳台は健康への関心も高くウォーキングなど適度な運動を取り入れている方々が多い。

にも関わらず栄養素が足りていない要因は、「食事の量が少ないこと」、「日光を浴びていない」ことがわかった。“中高年はメタボに気を付けよう”などの慣習により肉や魚を控える傾向にあるが、シニア層は普段の食事にプラス10gくらいのタンパク質を取って頂きたい。肉や魚なら50gくらいが目安だ。ビタミンD不足に関しては、日傘や日焼け止めで日光を遮断していることが原因の一つだ。

―― 骨・筋肉に有効な食事や機能性表示食品について

骨と筋肉は相関関係にあり、よく歩く人は筋肉が維持され骨も丈夫だ。“骨粗鬆症の予防にカルシウムを”と単独で考えるよりビタミンやタンパク質を一緒に摂取し骨も筋肉も強くすると考えたほうが効率的だ。

本来なら適切な食事を取っていれば十分な栄養を賄えるが、積極的に食べられない場合は、サプリメントなどで補うことも勧めている。機能性表示食品は優秀な制度だが高齢者によってはサプリメントを避ける人もいる。

効き目のエビデンスが伝わっていないことが挙げられる。ならば、確かなエビデンスを取得した企業はもっと効能を謳える制度を作ってもいいのではないか。政府がそのような制度を作り、業界全体が消費者に効能などを上手く伝える文化を作ってもいいと考えている。

―― 地域包括ケアシステムの影響は

住み慣れた土地で高齢者が最後まで元気に生活を送れるよう、予防・医療・介護などを自宅や施設で受けられる制度で産学官で話し合いが進んでいる。

例えばフレイルについて…

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