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健食ユーザー、1年以上の継続使用は6割、機能性表示「疲れやすさ」の予防に期待

健康食品の週1回以上の利用者のうち、1年以上の継続使用は6割以上で、「マルチビタミン」「ブルーベリー・ルテイン」「グルコサミン・コンドロイチン」などの利用が高いことが、健康と食品懇話会の消費者調査でわかった。購入場所は、若い世代ほど「薬局・ドラッグストア」を利用し、50、60代は「通信販売(インターネット)」の利用が半数以上を占めた。機能性表示食品での予防を期待する分野では、男女とも「疲れやすさ」「ミネラル・ビタミンの不足」を挙げる回答が多かったほか、男性は、「体力持久力の低下」「中性脂肪の増加」、女性は「腸の健康」「骨密度の低下」「風邪にかかりやすい」「肌の乾燥・荒れ」といった回答が目立った。一方、機能性表示食品について正確に回答できたのは36.0%で、特定保健用食品や栄養機能食品などと識別できてない様子がうかがえた。

■健食の使用期間、3 年以上が4 割近く50・60代、購入先は「通信販売」

健食懇の消費者研究ワーキンググループでは、事前調査で週1回以上、特定の健康食品を使用している消費者を対象に意識・実態調査を例年行っている。調査は昨年11月、20~70代の男女624人(男性:312人/女性:312人)を対象に実施した。健康食品の利用頻度は、76.9%が「ほとんど毎日(週6 、7 回)」と回答。60代以上は8 割におよぶなど年齢が上がるにつれて利用頻度が高かった。現在使用している健康食品の使用期間は、「3 年以上」が38.8%で最も高く、70歳以上では半数を超える58.2%だった。使用している健康食品のトップは、前年に続き、「マルチビタミン」(40人)。以下、「ブルーベリー・ルテイン」(30人)、「グルコサミン・コンドロイチン」(27人)、「DHA・EPA」(24人)などと続く。男性は「グルコサミン・コンドロイチン」「DHA・EPA」、女性は「ビタミンC」「セサミン」の利用が多かった。1ヵ月にかけることができる健康食品への費用は「1,000~1,999円」が28.0%で最多。次いで「3 , 0 0 0 ~ 3 , 9 9 9 円」(16.5%)、「2,000~2,999円」(16.2%)、「4,000~4,999円」(14.1%)と続く。購入場所は「通信販売(インターネット)」(45.3%)と「薬局・ドラッグストア」(30.0%)が上位を占めた。ネット通販の利用割合が高いのは50~60代で、半数以上が利用。「薬局・ドラッグストア」は20代が48.8%で最も多く、年齢が上がるとともに利用頻度が減少している。また機能性表示食品についての期待は大きいものの…

本記事は「健康産業新聞 1667号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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