新戦略で市場再成長気運高まる
2003年、市場規模150億円に達したのをピークに、ここ数年苦戦が続いている発芽玄米市場。日本人の主食=米である点、高い機能性への期待から参入企業は年々増加、現在100社以上の関連企業が存在するが、今回の調査の結果、市場規模は100億円前後と推測される。市場はいわば停滞期だ。しかしながら、こうした状況を悲観する声はあまり聞こえてこない。むしろ、「ブームになっては消えていく素材が多いこの時代に、この程度の下げ止まりで済んでいるのは驚異的」と見る向きもある。あるいは、「発芽玄米の大きな目的は、米食文化の復権。じっくり腰を据えて取組むべき素材であり、短期的な売上げの上下であわてる必要はない」という声も聞かれた。現在の市場の状況としては、給食や病院食などへの供給が徐々に増加している点が特長的。また炊飯用の末端製品では、より白米の色・味・食感に近づけた製品と、「何も加えず・削らず」の姿勢でそのままの発芽玄米を展開するケースの二極化傾向が見られる。最新の発芽玄米市場をレポートする。
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特集 発芽玄米 市場規模約100億円に
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