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特集【冷え対策】 温活 サポート “温活”が健康的なライフスタイルとして定着、2,000億円市場、さらなる拡大も

女性の8割が抱える手足が冷える“冷え性”に留まらず、深部体温の低い“冷え”を抱える人は男女問わず国民の6割と言われている。背景には、食生活や運動不足、ストレス、喫煙――など現代人の生活習慣の乱れがある。専門家の話では、零下まで冷やした飲み物を飲むだけでも深部体温は下がるという。深部体温の低下は、免疫や代謝など生命を司る重要な機能を低下させ、様々な疾病の一因になると警鐘を鳴らす。一方で、近年は医療・介護分野、健康分野、美容・エイジングケア分野、スポーツ・コンディショニング分野など様々な分野で“体を温める”ことのメリットについての啓発が進んでおり、日常生活で積極的に体を温める“温活”を実践する一般消費者も増えている。冷え対策商材も昨今は、温活サポート商材と名を変え、秋冬中心の商材から夏場を含めた年中商材へと拡大し、関連市場は2,000億円規模に。温活サポート市場はますます熱を帯びていきそうだ。

■97%の女性が「温活」にメリットあり、健康的なライフスタイルとして定着

季節を問わず、日常生活で体を温めることを推奨する“温活”が、健康的なライフスタイルとして定着している。メディアや専門WEBサイトで、体を温めることによる健康・美容上の様々なメリットを取り上げる機会が増え、温活の恩恵が広く一般消費者に認知されるようになってきたことが要因だ。

実際、マルハニチロが10月3 日にリリースした女性たちの「温活」に関する調査では、秋冬に温活を行った経験がある20~40代女性500人を対象に、温活のメリットについて聞いた結果、「メリットがあると思う」との回答は9 7 % に上り、「気持ちが明るくなる」(83%)、「家事や仕事が上手くこなせる」(74%)など、多くの女性が温活にメリットを感じている実態が明らかとなった。

■健康・美容から医療・介護、スポーツ・コンディショニング分野へも広がり

温熱・温浴には、血行促進に伴う冷え症状や低体温の改善はもちろん、日常生活のQOL向上や未病ケア分野における様々な有用性が確認されている。近年では肥満やセルライト、むくみをはじめ、シミ・シワ、髪のパサツキの改善など、美容・エイジングケアに対する有効性も報告されている。

さらに最近の研究では、腸内環境を整える食事やサプリメントと腹部への温熱、リハビリとの併用で、認知力や記憶力など脳機能の向上・改善、腸脳相関に伴う手足のマヒ症状改善、運動器の機能向上といった介護分野での温熱による効果事例の報告、また全身加温による抗がん、抗うつ、軽度認知症の改善効果などで成果を上げる医療機関も見られるなど、体を温めることによる治療効果が医療・介護分野からも注目され始めている。

加えて、温熱・温浴による「ヒートショックプロテイン(HSP)」の生理作用にも注目が高まっている。HSPとは、熱ショックタンパク質とも呼ばれ、入浴や温熱療法によって体内に増加するタンパク質のこと。HSPの役割は、傷付いた細胞の修復、ストレスから細胞を守る、白血球(リンパ球)の増加やNK細胞の活性化―― など様々。

またHSPには乳酸の産生抑制などの作用もあることから、トップアスリートの間では以前から運動前後のコンディショニングやリカバリーを目的に、全身加温などが導入されてきた。最近では、より手軽に体内のHSPを増やせる方法として、HSP研究の第一人者である(一社)HSPプロジェクト研究所所長の伊藤要子医学博士が提唱する「HSP入浴法」がメディアで紹介されるなど、一般消費者のHSPに対する認知度も徐々に高まっている。

 

 

本記事は「健康産業新聞 1678号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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