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ZOOM UP【ブルーベリー】機能性表示60品突破、全世代のアイケアニーズに対応

アイケアサプリの代表格であるブルーベリー。「眼の疲れ、視力低下」といった「眼の悩み」は、中高年の「健康の悩み」として上位にランクインしている。また近年ではスマートフォンの長時間使用による若年層の「スマホ老眼」が問題視されるなど、アイケアのニーズは世代を問わず高まっている。ブルーベリーはエビデンスベースのアイケア素材として安定市場を築いており、ビルベリー由来アントシアニンを関与成分とする機能性表示食品は計64品になった。

■目の悩み、50代以上で4割超ブルーベリー、摂取成分上位に

ブルーベリーサプリメントは、多種多様なアイケア素材のなかでも、安定した市場を確立している。矢野経済研究所が3月に発表した「健康食品、特定保健用食品、機能性表示食品に関する消費者アンケート調査」(対象者:健康食品を購入(摂取)している30代から70代以上の男女1,000名)をみると、「眼の疲れ、視力低下」といった目の悩みに関しては、50代以上の女性で4 割強、50代以上の男性で5 割弱が悩みとして挙げている。また「摂取している健康食品の主成分」項目では、ブルーベリー(ビルベリー)が、50代以上の男女で3 位( 男性: 1 7 . 3 % 、女性:21.7%)となり、男女問わず消費者の支持を獲得していることがわかる。

健康と食品懇話会が昨年公開した消費者意識調査では、「健康面で気になっていること」の項目で、「視力の低下」(37.5%)がトップ、「眼精疲労」(30.9%)が5 位となった。「健康食品の使用実態」では、消費者が普段使用している商品として「ブルーベリー・ルテイン」はマルチビタミンに次いで2 番目に多く使用されていることがわかった。

近年ではスマートフォンの長時間使用による「スマホ老眼」が問題になっており、20代では平日1 日あたり120分以上スマートフォンを利用しているとの調査結果も出ている(総務省『平成29年度情報通信白書』)。テレビ番組や雑誌などで「スマホ老眼」が取り上げられることも増えており、若年層でのアイケアニーズも拡大。このような背景のなか、ファンケルの「スマホえんきん」を筆頭に、若年層に訴求する商品の提案も活発化している。

■機能性表示食品、60品突

ビルベリー由来アントシアニンを含む機能性表示食品は、1 年間で新たに11品が受理され64品(取り下げを除く)となっている( 3 月23日調べ)。表示内容はすべてアイケア関連で「眼のピント調節機能をサポート」「眼の疲労感の軽減」の組み合わせが最も多く、「眼の使用による一時的な首・肩の負担を軽減する」との表示が加わるパターンも増えている。

次いで多いのが「VDT作業(パソコンやスマートフォンなどのモニター作業)」「ピント調節機能を助ける」「目の疲労感を軽減する」の組み合わせ。他にも「目の潤いを保つ」(㈱元気生活)といった新しい表示や、「①パソコンやスマートフォンなどの使用により一時的に不足しがちな目のうるおいを保つ、②ピント調節機能を改善する、③目の疲労感を緩和する、④目の使用による首・肩の負担を軽減する(抜粋)」(富士産業㈱)といった表示など、表示方法を工夫する商品も出てきている。

■一般食品用途ではカナダ産ブルーベリーの流通量増

一般食品を見るとブルーベリーは、国内では「目に良い」というイメージで、海外ではポリフェノールをはじめとした豊富な栄養素を含むスーパーフルーツとして、ヨーグルトやスムージー、製菓製パンのアイテムとして定番素材となっている。

国内では約1,800トンの輸入ブルーベリーが流通。輸入ブルーベリーはこれまでアメリカ産が主となっていたが、2018年末に発効したCPTTPによるカナダ産冷凍ブルーベリーの関税撤廃を受けて、近年ではカナダ産ブルーベリーの流通量が増大している。

 

本記事の続きは「健康産業新聞1689号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申込みはこちら

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