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フィトンチッド

抗菌・消臭中心に広がる用途
新型インフルエンザの流行を契機に高まる抗菌ニーズ。
多くの抗菌・除菌商品が登場し、一大市場を形成している。
その中でも注目を集めているのが天然植物由来のフィトンチッドだ。
抗菌作用を始めとする多くの機能性と安全性訴求で広がりを見せており、新素材として普及が期待されている。


 フィトンチッドは天然植物由来成分の総称で、主にテルペン類と呼ばれる揮発性成分で構成される。
 樹木が光合成を行う際に二次代謝成分として作り出し、樹木が昆虫や微生物などの外敵から身を護るために発散。芳香族アミノ酸、タンニン、カロチノイド、フラボノイド、アルカロイドなどが含まれ、森林浴効果を現する成分としても知られている。
 フィトンチッド製品として利用される樹木は数多く、ヒノキ・ヒバを中心にスギ、クマザサ、マツ、クスノキなど数十種類、製品によっては百種類以上にも及ぶ。
 フィトンチッドは抗菌・消臭が最大の特徴。上市している製品の多くが抗菌・消臭訴求のスプレーや空気清浄機タイプのもの。特に昨年の新型インフルエンザ流行以来、抗菌製品に対する引き合いは急増している。
 そのほか、アロマテラピー関連やストレス緩和、さらには強い抗菌作用を利用した水虫改善、アトピー・喘息改善など抗アレルギー、さらには口臭改善を訴求する食品も登場している。

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