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トップランナーに聞く① 80期より中期経営計画をスタート "世界最良のODM企業"目指す(東洋ビューティ㈱ 岩瀬史明 代表取締役社長 )

東洋ビューティ㈱(大阪市中央区)は、化粧品・医薬部外品(薬用化粧品)分野で国内トップクラスの受託メーカー。関西の生産拠点・上野工場、関東の生産拠点・宇都宮第一、第二工場および九州の生産拠点・佐賀工場の3拠点4 工場と、連携する大阪・宇都宮の2 研究所を有し、約130人の研究開発体制で、スキンケアを中心にヘアケア、ボディケア化粧品の企画提案、処方開発から製造、品質管理まで一貫したサポート体制を構築している。同社は2020年5月からの80 期を新創業期と捉え、“世界最良のODM企業となる”との経営ビジョンを掲げ、新たなスタートを切った。新社長に就任した岩瀬史明氏に、新生東洋ビューティの事業戦略について話を聞いた。

―― 2020年4月期の業況について
2020年4 月期決算は売上高260億円の目標に対し256億円と僅かに届かなかった。

ただ前期は、佐賀工場の立ち上げが最大のミッションであり、佐賀工場への業務の移管をはじめ、宇都宮工場、上野工場を含めた4工場の生産バランスを整えることに尽力した。

佐賀工場も1月より3交代制を敷ける環境になるなど、稼働率も高まってきており、そうした中での前期の業績は、まずまず合格点ではないかと考える。2021年4 月期は売上高270億円を目標に取り組んでいく。

―― 80期からの新たな中期経営戦略とは
2020年5月からの80期を新創業期と捉え、新生東洋ビューティとして、企業の根幹となる部分である社是・社訓・経営理念等の刷新を図った。

経営理念は“美と健康への想いをかたちにし、笑顔あふれる未来をつくる”。経営ビジョンは“世界最良のODM企業となる”とした。

また新たに中期経営戦略として5ヵ年計画を策定し、最初の3年間は、より強固で健全な企業体制の構築を目標とし、筋肉質な企業になるための基礎体力作りを行っていく。

具体的には、製造現場におけるIT化を含む省人化・省力化はもちろん、作業状況の見える化を図っていく。従業員の評価制度を含む社内制度の抜本的な見直しを行っていく。人材教育・組織改変にも注力していく。

管理面においては、標準原価など原価管理の見直しを図り、より経営上で見えやすい原価指標作りなどを進めていく。

ほかにも、昨今企業に求められる環境・社会・企業統治などのESG投資も積極的に行っていく。なかでもSDGsについては、お題目で終わらないように、プロジェクトとして推進していく。

製造業にとっては入口で正しい原料・資材を仕入れ、出口では不良を減らし、廃棄をいかに少なくするか、また出てしまう廃棄分をどのように環境に戻していくかが重要で、決して曖昧にはできない部分だ。これらは全て社会に繋がることであり、結果的には経常利益・純利益にも直結してくると考えている。

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