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三菱商事LS、トルラ酵母のゲノム再編成技術を開発 医薬品、健食、化粧品分野での応用に期待

 

三菱商事ライフサイエンス㈱(東京都千代田区)と東京大学太田邦史教授らの共同研究グループは、トルラ酵母を対象としたゲノム再編成技術「タンパク質導入型TAQingシステム」の開発に成功した。

同技術は、太田邦史教授らが2018年に開発した従来の核酸導入型TAQingシステムをアップグレードしたもので、①核酸を使わず、高度好熱菌由来のTaql酵素を生きたトルラ酵母に直接導入すること、②不規則な再編成のイベント自己ゲノム内だけで完結させること、を特徴とする。

トルラ酵母ゲノムは、体細胞分裂しかしないと考えられているが、同技術により減数分裂時に起こる染色体の転座、欠失、逆位などの大規模な再編成を効率的に加えることが可能となった。これによりトルラ酵母ゲノムの潜在能力が引き出され、医薬品、健康食品、化粧品分野での応用が期待できるという。

同社は健食分野にて、トルラ酵母由来食品素材の供給に注力しており「タンパク質補給という栄養強化」と「血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑制」という2つの訴求点から提案を進めている。最新の臨床試験では、細胞壁分解酵素で処理したトルラ酵母の食物繊維を中心とした可溶性成分の安全性、食後血中中性脂肪の上昇抑制作用を確認している。

同社ニュースリリースはこちらから

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