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プラントベースなど、海外トレンドを売場から発信(連載/自然食品店・オーガニック専門店の戦略)

今年開店59周年を迎えるスーパーマーケット・ナショナル麻布(東京都港区)は、世界各国のオーガニック食品などを販売している。海外トレンドを取り入れた独自の売場づくりについて、副店長の岡部由衣氏に話を聞いた。

── 品揃え・客層は?
1962年のオープン当初から輸入商品を充実させた売場づくりに注力してます。当店が立地する東京・麻布は大使館や外資系企業が多いこともあり、在日外国人が顧客全体の約6割を占めるからです。

“海外の人が自国の食材を味わえる”または“日本の人が海外の食文化を感じられる”というコンセプトのもと、長年にわたり海外のライフスタイル提案を行ってきました。

品揃えはオーガニック、グルテンフリー、アレルギー対応など、健康志向に対応した商品を充実させることに努めています。

このほか、ベジタリアンやフレキシタリアンの人が多く来店するため、乳製品不使用のチーズや大豆使用の肉加工品といったプラントベース食品の品揃えも強化しています。

こうした商品を誰でも安心して選択できる工夫も凝らしました。ヴィーガン対応食品はVeganの“V”をアイコン化したマークをPOPに記載するなど、それぞれのジャンルがわかるPOPを設置しています。

── 売れ筋・消費動向は?
当店の売れ筋トップは『ピーナッツバター』です。挽売りスタイルで販売しているため、素材の風味とフレッシュさが好評です。

昨今需要が高まっているのは、「CBDオイル」「オーガニックケール(生鮮)」です。

「CBDオイル」は3年ほど前から取り扱いを開始し、オーガニックを訴求する商品が好調に推移しています。

『オーガニックケール』は、炒め物料理やスムージーでの利用が多く、在宅時間が増えたことでまとめ買いが目立ちます。

当店の消費動向について、日本人は毎日夕方に必要な量だけ購入する人が多いです。一方、海外の人は月曜の午前中に1週間分をまとめて購入していく傾向があります。

── 今後注力していくことは?
“ナショナル麻布らしさ”を追求していくことです。他店では購入できない商品など、顧客が「また来店したい」と思える売場づくりを目指しています。

海外のトレンドを取り入れながら、店頭商品のマンネリ化解消に努めています。最近は…

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