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「抗菌」「抗ウイルス」で再評価、底堅い成長へ(特集:プロポリス)

新型コロナ感染拡大を機に注目度が高まったプロポリス。セルフケアや体調管理、感染対策とみられる需要が世界各地で急増した。ここ数年の原料価格は「高止まり」傾向に。世界的な需要増を受け、高品質原料の確保を懸念する声も出始めている。こうした中、サプライヤーサイドは、産地や起源植物、製法による差別化を訴求、ハチミツやキャンディ、スキンケア、ペットフードといった商品による市場深耕や、新規層拡大に注力している。

原料価格、「高止まり」

高品質原料入手に懸念も

 この1年の原料事情について、本紙が行った聞き取り調査によると、「環境変化から生産量が減っており、現地では巣箱を増やす動きがある」「諸外国の需要増で日本向け比率が下がった」などの声が。原料価格は、昨年と同水準で高止まり傾向にあるようだ。
輸送費や梱包資材費高騰も追い打ちをかけ、値上げに踏み切るかと悩むサプライヤーも少なくない。「創業当時から値上げしていない。古い顧客も多いため、値上げに踏み切れない」とのコメントもあった。
原料確保について、「問題なし」「見込みがついた」とする一方、海外需要の急増を受け、高品質原料の確保を次の課題と指摘する声もあがっている。仮にこの状況が長く継続するならば、従来の商品設計の見直しが必要となるケースも出てきそうだ。
引き合い状況について、「横這い」「安定基調」との回答が目立った。「原液が売上高では圧倒的だが、成長率が高いのはキャンデイ」との声も。抗菌・抗ウイルス対策素材として再び評価され、底堅い成長軌道を維持している。・・・

続きは、本紙5月3日発行号(1763号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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