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【静岡県】受託各社、海外展開を加速

製造業が密集する土地柄、健康食品や化粧品のOEMメーカーが数多く立ち並ぶ静岡。アフターコロナに突入し、ようやく製造ニーズが活発化した矢先に発生した昨年の小林製薬問題。その余波は大きく、各社受注減の影響を受けるなど苦戦を強いられている。また、深刻なのが食品原料や各種資材など、原材料コストの高騰。輸入商材は原料価格の値上げに加え為替の影響もあり、仕入れコストがここ数年爆上がりしている。電気代などのエネルギーコストも高騰するなど、ダブルパンチの状態で利益を圧迫している状態が続いている。こうしたなか、各社が力を入れて取り組むのが海外への展開だ。経済の高成長が期待できるアジア圏などを中心に新たな販路開拓に注力しており、国内需要の落ち込みを補填したい考えだ。健康食品業界の屋台骨となる静岡だけに、活気の回復が待たれる。

健康食品出荷額全国トップ サプリメントの屋台骨

 日本のほぼ中央に位置し、関東圏と関西圏にもアクセスが良い立地から製造業が盛んなことで有名な静岡。なかでも健康食品の受託製造企業が軒を連ねており、健康産業界を支える屋台骨となっている。
総務省が発表する経済工業統計調査によると、全国の栄養補助食品(錠剤、カプセル等の形状が対象)の出荷額は3,623億6,800万円。そのうち静岡県の出荷額は657億3,700万円となり、13以上にわたって全国トップを独走している(次回調査は令和 8年を予定)。

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