スポーツ領域における素材開発、提案が活発だ。アミノ酸をはじめ、様々な機能性素材が流通。原料メーカー各社では、運動パフォーマンスの向上、筋力や持久力、集中力の維持・向上、運動継続のモチベーション向上、熱中症対策、疲労感軽減、関節・骨折ケアなど、運動前から運動後における様々なビデンスデータをもとに、用途提案を進めている。拡大続くプロテインは、製品ラッシュが続き、粉末品市場は 800 億円に到達したとみられる。一方、商品淘汰も始まっており、原料メーカー各社では、“由来原料+α”の高付加価値化が求められている。
プロテイン拡大が市場全体後押し アミノ酸、注目成分が続々
コ ロ ナ 収 束 後 も ス ポーツ ニュート リションの製品開発は活発だ。本紙が昨年12月に受託加工・製造事業社を対象に実施した定期調査で、受注件数が伸びている商品カテゴリーにおいて、「スポーツニュートリション」は、「美容・美肌」「ダイエット」に続く3位を獲得。人気受注素材ランキングでは、プロテイン、アミノ酸はトップテンにランクインしており、ニーズの高さがうかがえる。アミノ酸は、アルギニン、クレアチン、L-シトルリン、L-カルニチン、HMB、βアラニン、GABAなどのほか、必須アミノ酸9種類を含むEAAなどのブレンド原料が流通。アミノ酸の配合比率を顧客ニーズによって設定したオリジナルブレンド原料を提供する事業者も。近年は、筋肉の材料となるアミノ酸、持久力に関わるアミノ酸、運動後の筋肉リカバリーに役立つアミノ酸など、それぞれの成分特長や利用法について、ユーザーの情報収集が以前に比べ容易になったこともあり、様々なアミノ酸が注目されるようになった。
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