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【オーツ麦】「プレバイオティクス」「高い栄養価」で注目

海外トレンド“オーツ麦”が日本市場にも波及している。オーツ麦を加工したオートミールやシリアル、オーツミルクは高い栄養価などが評価され、コロナ禍ではダイエット需要を取り込んだ。オートミールはこの1年、コメの高騰を受けてかさ増し用途も。オーツミルクはプラントベースミルクの潮流も追い風に市場を形成、牛乳と比較して低カロリー・低脂質という特徴や食物繊維を謳った商品化が進んでいる。オーツ麦の学術研究では、善玉菌やコレステロールなどをテーマとする研究成果も報告されている。腸活に関心が高まる中、サプライヤーサイドでは「美味しさ」「機能性」にスポットをあてた提案を活発化させている。

美容・健康価値の認知拡大 SM、棚再編の動きも

 オートミールはコロナ渦以降に高まった健康志向を取り込み、売れたものランキング(インテージ調べ)の2位にランクイン。一躍旋風を巻き起こした。その後もプラントベースの潮流なども追い風に認知度が広がりつつある。テレビでは予備校講師でタレントの林修氏が出演するバラエティー番組「日曜日
の初耳学」(TBS)で特集が組まれた。少量でも満腹感が得られるほか、腹持ちの良さからダイエット食としてのニーズが高まっていることを紹介。このほか、組み合わせて効果のある食材に「シナモン」を
挙げ、抗酸化作用が期待できるとした。オートミールは調理方法・時間などにより様々な種類があることも説明、「オートクローツ」「ロールドオーツ」「クイックオーツ」「インスタントオーツ」を挙げた。

 テレビ取材に応じた㈱ライスアイランド・代表取締役社長の小塩陽亮氏は、「欧米では日本よりもオートミールが定着しており、その種類もバラエティーに富んでいる。イギリスでは“ポリッジ”(粒状のオートミールと温かいミルクで作るお粥)が朝食の定番となっているほか、店頭ではイミューンヘルスや美容を訴求する商品なども販売されている」という。

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