統合医療

第13回国際統合医学会学術集会、個別医療を提唱

 (社団)国際統合医学会(事務局:東京都千代田区)は、先月22日、新宿明治安田生命ホールで、第13回国際統合医学会学術集会を開催した。「パーソナライズド・メディシンの実践 ―誠心・生存哲学的視点からの提言―」をテーマに、会頭講演の「人間の痛み―スピリチュアルペイン」をはじめ、「人生の意味Sense of Coherenceと応用」、「米国のブレイン・ニュートリションの実際」などが特別講演として発表された。


 同理事長で、医療法人社団博心厚生会九段クリニック理事長の阿部博幸氏は、同学会の設立当初から統合医療は「Personalized Medicine」そのものであり、純粋に「個別医学・個別医療」が根本にあり、この考えが統合医学の新たな創造の可能性を示唆するものであると発表。
 「Personalized Medicine」とは、バイオテクノロジーに基づいた患者の個別診断と、治療に影響を及ぼす環境要因を考慮に入れた上で、多くの医療資源の中から個々人に対応した治療法を抽出し提供するものであるとした。さらに、個別医療の基になる要素は、ライフスタイルや生活歴、人生観、現在の身体的問題など、患者固有の情報を浮き彫りにした個々人の医学的ポートレイトにあるとしている。
 また、個別医療を実現するための研究と臨床の橋渡しの手段は急速に進歩を遂げている中、それらの臨床現場での活用方法や患者への提供手段や技術についての議論の場が、「Personalized Medicine」の進展に今後最も寄与する要素になっていくと考えているとした。

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