健康産業オンライン

「肝機能異常」「高コレステロール」3割超す

12年人間ドック全国集計
高齢化で「異常なし」過去最低に
 2012年の人間ドック受診者約316万人のうち、「高コレステロール」が30%を超え、最多の「肝機能異常」に迫っていることが、日本人間ドック学会が8月22日発表した全国集計結果でわかった。
 「異常なし」は7.2%で過去最低を更新。
 「異常」が増えている要因として同学会の笹森斉氏は、受診者の高齢化やストレス等社会環境の悪化があると指摘している。


 調査は昨年の人間ドック総受診者約319万人のうち、315万5,690人のデータを分析。
 年代別では、40歳未満が14%、40代が32%、50代が31%、60歳以上が23%。
 ここ数年、40歳未満が減少傾向にあるのに対し、50歳以上が増加傾向にあり、受診者の高齢化が進んでいる様子がうかがえる。
 生活習慣病に関連する6 項目の異常頻度について調査。
 前年に急増した「肝機能異常」は0.9ポイント減って32.4%となったが、2年連続のトップだった。
 2位は「高コレステロール」で、前年から1.7ポイント増えて31.5%に。90年に8.9%に過ぎなかった「高コレステロール」は右肩上がりに増加を続け、3割を突破した。
 10年にトップだった「肥満」は1.7ポイント増えて29.3%。これも3 割に迫っている。以下は「耐糖能異常」が22.8%、「高血圧」が21.9%、「高中性脂肪」が15.9%となった。
 「異常なし」は前年の7.8%から0.6ポイント減少し7.2%となり、過去最低を更新。
 要因について、人間ドック健診統計調査委員会副委員長の笹森斉氏は、「受診者の平均年齢の上昇や、社会環境の悪化などが考えられる」とした。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP