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うつ病の病態に関与する遺伝子を同定


国立精神・神経医療研究センターとの共同研究で
 
 ㈱DNAチップ研究所(東京都港区、03-5777-1687)はこのほど、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターとの共同研究で、同社の「RNAチェック」を用いて、うつ病の病態に関与する複数の遺伝子と、それら遺伝子の相互作用ネットワークを同定したと発表した。同研究成果は、国際科学論文誌「Scientific Reports」に掲載されている。


 同研究は、服薬のないうつ病患者14人と、年齢・性別が適合した健常者14人の計28人の血液を採取し、マイクロアレイを用いてうつ病患者と健常者の遺伝子発現情報を比較したもの。結果、うつ病患者で特徴的に発現変動する317遺伝子の同定に成功し、またこれら遺伝子群にはシナプス伝達に関わる遺伝子が多く含まれることを確認した。
 さらには、タンパク質相互作用ネットワーク解析によって、うつ病に関連する複数のキー分子も同定。すでに論文報告されている169のうつ病関連候補遺伝子群を解析したところ、うつ病患者と健常者で有意差が認められる遺伝子が多く存在することを解明。これらの遺伝子群を用いることで、うつ病患者と健常者を一定の精度で分類することが可能になるという。
 同研究に関して同社は、「当社のRNAチェックサービスによって、うつ病の客観的な診断方法の確立に繋げたい」としている。





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